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2016年9月 8日 (木)

3112 ブルーマウンテン戦略

3111で勝手に「ブルーマウンテン戦略」なる言葉を作ったので、もう少しこの言葉の意味を強調しておきます。この言葉の背景には、暗黙のうちに「変らないものにこそ価値がある」というコンテキストがあると思うのです。縄文・弥生の時代に遡ったとしても、人間の営みや価値観を眺めてみれば、現代と何ら変わらない部分も多いでしょう。衣食住、家族やコミュニテイとの絆、善悪の基準、パートナーを得た喜び、子が生まれた喜びと死に分かれる悲しみ、労働の満足感、などなど・・・。

一方、大航海時代を経て、新しいフロンティアの開拓、宗教にも関わる戦争や飢饉や疫病に追われる形での民族の大移動、ほぼ同時に資源やモノやカネの大量移動=流動化によって、経済のオーシャンも急速に拡大したのでした。しかし、無限に広がると思われたこのオーシャンは、実は有限であることが、近年の経済の行き詰まりであることが露呈したのです。それは当然の事だと言えます。何故なら地球のサイズが有限だからです。実際の大洋が有限である様に、人間の流動的な営みを指すオーシャンも有限なのです。

しかし、どの様な時代になっても、大自然や人間の営みの「基本的は部分」は変らない筈なのです。私たちは余計な荷物を背負いこみ過ぎていると思うのです。変わりゆくもの(オーシャン)を取り除いてみたと想像して、そこに残る「地殻」こそが、マウンテンの本質なのでしょう。その基本的なニーズを満たす営みで、既に捨て去られてしまったか、忘れられてしまった部分が「ブルーマウンテン市場」だと言えるでしょう。ここでの市場は、経済用語で言うところのマーケットの意味ではない事は確かです。ローカルの市場(いちば)を指す言葉として使いました。つまりは、大きなマーケットに対する経済活動ではなく、市場(いちば)に対する生業(なりわい)という関係を。示したかったのです。税金を注ぎ込んで、「何とか特区」をいくつも作るだけが地方創生の戦略であってはならないでしょう。地域で回る小さな営みを応援し、その地域ならではの気候や資源や伝統の技を活用した「スモールビジネス」を数多く育てる戦略でなければならないと思うのです。それに近い考え方を「里山資本主義」などと呼んだ人も居ます。続きます。

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