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2016年9月15日 (木)

3119 ErP(環境設計指令)

EUは、地域全体に波及すべきルールとして、多くの指令(プロトコル)を発しています。環境関連だけに絞っても、製品に含まれる有害物の排除(RoHS=例えば鉛ハンダなどの禁止)はもちろん、化学物質の使用制限に関するもの(REACH)、家電や車や容器のリサイクルに関するもの(WEEEELVなど)、省エネに関するもの、生物多様性の保護に関するものなど枚挙に暇がありません。その背景には、危険なものや人体や環境に有害なものは、EU地域に入れない、持ち込ませないと言う「大原則」があると思うのです。

ErPは、その中では新しいプロトコルで、初期に作られたプロトコルの多くが、規制を目的とするものであったのに対し、新しいプロトコルは、いわゆる将来に向けた「指針」になりつつあるのは、日本における公害と、公害関連の法制のイタチゴッコの歴史にも通ずるものがあります。つまり、環境悪化などの問題が起きて、慌ててそれを防ぐための「規制法」が作られるという時期があって、その後は徐々に産業や消費者を望ましい方向に誘導するための「指針法」、例えば○○基本法と言った名称の法律が整備されてくる訳です。

さてErPです。これは、製品を作るための原材料調達に関わる環境負荷を始め、製品の使用に関わる環境負荷(例えば省エネ性能)、使用中の保守性や使用後のリサイクル性まで、いわゆる製品の揺り篭から墓場までに、「環境負荷の低減」や環境の持続可能性への配慮をした設計を求めるもので、現在の完成度は別にして、製造業全体を規制する究極の指針法とも言えるものと言えるでしょう。残念ながら、この国にはこの様なプロトコルを作る機運も、社会的背景も見られません。言葉だけですが、この国が世界に冠たる「環境先進国」であるという「間違った思い込み」が、方向を誤らせている様に思うのです。続きます。

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