« 3125 絶対的湿度 | トップページ | 3127 PBL »

2016年9月22日 (木)

3126 「先ず科学技術ありき」ではない

批判のための批判は書かないと決めたブログなので、以下はあくまで「指摘」に留める事としましょう。お国は、何やら「高速増殖炉」を廃炉にして、原発政策の方向を切り替えるのだとか。まあ、これは1兆円の勉強代を払って得た結論なので、お金の無駄使い問題は別にして、是としましょう。しかし、新たな政策の方向が「高速炉」なのだとか。これは、政策転換と言いながら、何か言葉の言い直しだけの様で納得できません。というのも、両者は基本的には同じモノだからです。原発は止めるが、核分裂炉による発電は続ける、と言っている事と何も変わりません。

ましてや、高速増殖炉は核技術の伝承のために必要であり、そのために「もんじゅ」の存続は不可欠だ、などとノタマウ文科省や科学者の合唱には、呆れるしかないでしょう。これは、完全に目的と手段の逆転の典型例と指摘するしかないのです。そもそも、高速増殖炉は、通常原発で増え続ける核廃棄物、取り分けアブナイ「プルトニウム」の処理のための手段として開発された筈です。出来たプルトニウムを再度燃料として燃やし、結果として分裂性の核種を投入量以上に増殖させる、という夢の(というより虫の良い)科学者の言い分を真に受けた、失敗作がもんじゅだったと切り捨てるしかありません

真の目的は、化石エネルギーに頼らない「安全」なエネルギー源の確保だった筈です。その手段の一つに過ぎなかった高速増殖炉が、上手く行かない事が明白になってからも、それに関わるステークホルダー(官、学、民)が無理やり維持してきたシロモノがもんじゅだった訳です。手段の一つに過ぎないと言う証拠は、もんじゅ維持の一方で、核融合というこれも「夢のまた夢の技術」の追求を、もう半世紀以上も続けていることを挙げるだけで十分でしょう。先端的な科学技術ありきではないのです。私たちは、真の目的に立ち返るべきなのです。その際「安全な」という冠詞は絶対に外してはならないでしょう。アブナイ核種を閉じ込める核分裂も、地上に太陽を閉じ込める核融合も、この冠詞を外してしまったアブナイ科学技術の代表だと言うしかありません。

|

« 3125 絶対的湿度 | トップページ | 3127 PBL »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/185422/64238651

この記事へのトラックバック一覧です: 3126 「先ず科学技術ありき」ではない:

« 3125 絶対的湿度 | トップページ | 3127 PBL »