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2016年11月10日 (木)

3158 エネルギー2

エネルギーを節約する行動を「省エネルギー」と呼びますが、3157の文脈で考えると、エネルギーの伝わる経路を塞ぐのが最良のアプローチである事が分かります。つまりは、断熱・遮熱です。一般的に言えば、熱の伝導や対流を妨げるのが断熱、物体の表面からの放射や赤外線の入射を妨げるのが遮熱と呼ぶのが適切でしょう。もちろん、冷房効率や暖房効率を上げるにも、断熱・遮熱は有効に作用するのです。

住宅やビルなどの居住空間を暑さ、寒さから遮断するのに断熱工事が有効である事は言うまでもありません。折角エネルギーを使って、居住空間を暖め(あるいは冷やし)ても、壁や窓から熱(エネルギー)が放射や入射で逃げたり、流入したのでは投入したエネルギーの大きな部分がムダになるでしょう。そのために、グラスウールや発泡材の断熱材が壁や天井裏に詰め込まれる「断熱工事」が施工される訳です。

しかし、この国では明らかに壁の断熱材が薄すぎる住宅やビルが大多数であるという事実は否めません。多くの住宅では、内壁と外壁の間、つまりは柱の厚み(75㎜程度)しか、断熱材が入れられないのです。しかも、断熱性の低い(例えば低密度のグラスウールなどの)断熱材しか奢ってもらえないのです。加えて、窓は単板ガラスですから、壁や天井や窓や床から、つまりは部屋の6面から、熱(エネルギー)が自由に出入りできるのです。これでは、いくらエネルギーを費やして冷暖房をしても、その効果は減殺されるでしょう。事実、電力エネルギーのピークは、真夏の晴れた午後に発生しているのです。その時、全てのビルや住宅には、強烈な真夏の日差しが襲い掛かり、炎熱地獄状態になっているでしょう。寒い冬場は全く逆で、折角暖めた部屋の空気によって、壁や天井や床も暖まってくるのですが、そこから二次的に放射されるエネルギーが建物構造を突き抜けて、外に逃げてしまうので、それを補うために暖房器具をドンドン運転しなければならないのです。何は無くとも、ビルや住宅の断熱・遮熱が省エネの基本のキである所以です。

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