« 3159 たった一人で世界が変る? | トップページ | 3161 Winner takes all社会2 »

2016年11月13日 (日)

3160 Winner takes all社会

今回の彼の国の大統領選挙で明らかになった様に、民主主義とは、Winner takes all(勝者総取り)主義だとも言えるでしょう。つまり、1票でも相手を上回った候補者が、全てを獲得できるというシステムです。今回も多分、互いに50%台前半と40%台後半の勝負だったでしょうし、その差は実際の有権者の投票比率で言えば、実は逆転していたという報道もあるくらいです。5149の得票差で勝ったWinnerは、その比率で敗者へのリスペクトを忘れるべきではないでしょう。そうでなければ、49の投票を行った人々の「腹は収まらない」ことにも繋がるからです。彼の国で、投票終了後数日を経ても、反Tランプの嵐が吹き荒れているのは、多分そこに根がある筈です。

結局のところ、民主主義の破綻は、敗者への配慮を欠く多数決という原則にあるのではないかと疑わざるを得ないのです。もちろん、全会一致などという決議もまた信じがたい事態でしょう。世の中に、100%の人が幸福になる決議など凡そあり得ないからです。敗者(looser)や底辺の人達は、standing small(ションボリと佇む)しかない訳です。もしそんなものがあるとすれば、現世代の幸せではなく、数世代後の(まだ見ぬ)子孫の幸福を考えての決議でなら、シブシブでも納得も出来る話です。何故なら、決議の賛成派と反対派の子孫は、やがて結婚して血縁関係が出来るかも知れませんし、遠い将来には、今の賛成や反対の理由にも変化が生じているかも知れませんから。

そうでなければ、安易に多数決に持ち込まず、道は遠くなっても「熟議」を重ね続ける必要がある筈なのです。年度毎に何らかの政策を打ち立てて、予算を付け、それを実行しなければならない、今の欠陥の多いシステムが必要悪だとしても、そうではない10年後や50年後を見越した、若者だけの「次世代議会」制度があっても良いとも思うのです。若者は、もし現体制に不満があるなら単に異議を唱えるだけではなく、同時にそれを克服する代案を時間を掛けて練り上げていけば良いのです。それを続けて行けば、欠陥の多いシステムも徐々にではあっても理想に近づいて行くのではないか、と投稿者としては言いたいのです。かなり楽観的ではありますが・・・。

|

« 3159 たった一人で世界が変る? | トップページ | 3161 Winner takes all社会2 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/185422/64485535

この記事へのトラックバック一覧です: 3160 Winner takes all社会:

« 3159 たった一人で世界が変る? | トップページ | 3161 Winner takes all社会2 »