« 3162 スーパームーン地震? | トップページ | 3164 価値観の転換 »

2016年11月17日 (木)

3163 PDCAは万能ではない

ISOの各システムでは、PDCAサイクルを回す事を基本として強く要求しています。しかし、考えてみなければならないのは、多くのケースでは、それが「堂々巡り」の原因になってしまっている点です。というのも、そもそも計画段階のPが果たして適正か否かは、実行後のCでは十分確認できるものではないからです。何故なら、このシステムは、計画に対して実行が上手く行ったかどうかはチェックできますが、計画そのものが妥当であったかどうかまではチェック出来ないからです。ゴールに対して、計画が妥当であるかどうかには、先ずは計画を立てる前に、計測(見える化)と得られたデータに基づいた分析(Analysis=問題の見える化)が必要になると思うのです。

その分析によって、問題点を掘り起し、それを解決するための計画案が出てくる、という順番になるべきなのです。計測には確かに手間が掛かりますが、計測とその分析に段階で、原単位かそれに類するデータも得られる筈です。例えば、空調機の電力量は毎月の請求書から容易に読み取れますが、では晴れた日と曇りの日で、あるいは外気温や湿度との関係で、時々刻々の電力がどの様に変化するか、と言ったデータは、何らかの手段で計測を行わない限り、得る事は叶いません。でも、もしその様なデータが手元にあれば、例えばエアコンの設定温度を1℃変化させた場合、どの程度(何%)の省エネになるかも比較的容易に推計する事が出来る様になるのです。

その様なデータに基づいた、省エネ行動の計画を立てる事が出来るなら、例えば前年比5%の省エネ達成という目標・計画も確実に達成可能となる訳です。即ち、例えばビルの電力量の50%を占める空調の電力を、調整する事によって、夏場は○○℃、冬場はXX℃だけ控える事によって10%削減可能という試算が出来、結果としてそのビルの消費電力削減5%が、確実に実現可能となる訳です。もし、その設定温度が作業に差し支える(暑すぎる、または寒すぎる)というのであれば、例えば運転時間の短縮との併せ技でマイナス5%を達成すれば良いだけです。多くの事業所で行われているPDCAサイクルは、結局は成り行きに任せ、出た結果に対して理窟を付けて「反省文」を書いているだけに終わっているので、堂々巡りに陥る羽目になる訳です。たぶん続きます。

|

« 3162 スーパームーン地震? | トップページ | 3164 価値観の転換 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/185422/64504318

この記事へのトラックバック一覧です: 3163 PDCAは万能ではない:

« 3162 スーパームーン地震? | トップページ | 3164 価値観の転換 »