« 3169 寒さの限界値 | トップページ | 3171 北極温暖化2 »

2016年11月26日 (土)

3170 北極温暖化或いは正のフィードバック

北極圏の温暖化が加速している様です。例えば11月は、例年より20℃も気温が上昇していて、海氷がなかなか結氷しないのだとか。それは、夏の間北極海の浮氷が融けて、太陽光により海水が暖められてしまっているのが原因ですが、加えてこの時期に北太平洋からの暖かい風が北極圏に向かって入っている様なのです。北極圏の気象は、1時間ごとに髙い精度で地上と衛星から監視されていますので、これは確かなデータによる分析です。

その昔(たぶん数十年前までは)、北極圏は文字通り「極寒」の地でした。中学校の地理で習ったかすかな記憶によれば、地球上の最低気温は、北極海沿岸にあるベルホヤンスクで記録されたのです。その気温はと言えば、確かマイナス80℃を下回っていたと記憶しています。現在その地域の最低気温は、多分40-50℃上昇している筈です。B国の次期大統領がどの様にコメントしても、これは明らかな「人為的」温暖化の証左でしょう。自然現象だけでは、数十年間で数十℃という変化は、大きな火山噴火や巨大隕石の衝突でも起こらない限りないあり得ないでしょう。

その意味で、世界の平均気温が100年以上かけて1℃くらいしか観測されていない事を考えれば、北極圏ではその変化を「大きく先取りしている」と言えそうです。先取りしているという意味は、変化が「増幅」されているとも言えそうですが、実は北極圏では「正のフィードバック」が生じて、温暖化が加速している様なのです。正のフィードバックとは、普通の言葉で言えば「悪循環」の事で、温暖化が進み、夏季に浮氷が消滅するに従って、日射エネルギーが海水に蓄積され、冬季の結氷が遅く、かつ厚みも薄くなる、という悪循環を指します。

ここまで書いてきて、何か人間社会にも通ずる現象の様にも思えてきました。例えば、お金がさらにお金を生み出す、あるいは吸い寄せる正のフィードバック現象や人口がますます都市に集中してスラム化する都市現象を想起しました。人間が絡む現象の底には、何か共通する力が働いているのかも知れません。

|

« 3169 寒さの限界値 | トップページ | 3171 北極温暖化2 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/185422/64545117

この記事へのトラックバック一覧です: 3170 北極温暖化或いは正のフィードバック:

« 3169 寒さの限界値 | トップページ | 3171 北極温暖化2 »