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2016年11月27日 (日)

3171 北極温暖化2

続きです。最近の気象に関するデータで気になる事があります。地表の2/3を覆う広い海洋には、1000年単位で循環する緩い海流が存在します。しかも、単に海氷面近くの海流だけではなく、場所によっては深海に沈降し、また別の場所ではそれが湧昇すると言う垂直の循環を含んでいるのです。海水に目印を付ける事ができたとして、同じ海水が元の場所に戻るのに1000年程度を必要とするという壮大な循環なのです。これは「熱塩循環」と呼ばれますが、単に物質(海水)の移動だけではない、熱の移動にも関わっている故の呼び名なのです。

さて、大西洋北上した海の表面を流れる循環流は、グリーンランド+アイスランド阻まれて行先を失い、結果的にはそこから深海に沈降を始めるのです。それが湧昇するのは、マダガスカル沖のインド洋とベーリング海だとされています。それが、この海域が豊富な漁場となっていてクジラなども回遊する所以ともなっているのです。

さて気になるデータとは、大西洋の表層を北上した循環流が、近年はどうやら北極海に入り込んでいる様なのです。つまり、大西洋のの北端で、寒気によって冷やされた循環流が、重くなって沈降すべきところ、温暖化した北極圏では十分に冷やされず、一部がそのまま北極海に流れ込んでいるのではないかと疑われるのです。もし、それが事実なら、北極海は巨大な池の様になっていて、海底はなべ底形状になっているため、入り込んだ海流と熱は、そのなべ底に溜まる筈なのです。かくして、夏場の海氷面積の急激な減少=日射による熱の流入量増大に加え、海流からの熱の流入が相俟って、北極(海)の温暖化は急加速していると思われるのです。まだ、この「ハイブリッド温暖化」についての明確な報告は目にしていませんが、投稿者としては最近ますますこのメカニズムの確信を深めているところではあります。

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