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2016年12月12日 (月)

3179 ESG?

最近の企業経営のキーワードの一つがESG(Environment Social Governance)なのだとか。つまりは、環境・社会・ガバナンスに配慮した経営をする企業が評価される時代になったという事で、かなり以前のCSRや少し前のCSVをも抱合する視点での経営を意味します。何か分かった様な、曖昧として分かりにくそうな概念でもあります。環境経営に関しては、かなりポピュラーにはなってきた様な気もしますが、社会への取組みやガバナンスと言われても、さて具体的には一体何に取り組んだら良いのか途方に暮れてしまいそうです。

いずれにしても、「企業経営は利益さえ出せば正しい」と言う時代は遠く昔の話になってしまいました。企業メセナやCSRで、利益を社会に還元すれば許された時代もありましたが、やはりそれだけでは、確かに何かが足りません。例えば、「持続可能性」の視点が抜けていますし、「社会的価値の創造」と言う視点もスッポリ抜け落ちているでしょう。

もちろん環境への配慮があれば、持続可能性は少しは上がるでしょう。しかし、そもそもベクトルが持続可能性の逆向きの事業で、少しばかり環境負荷を減じたところで、「焼け石に水」とも言えるでしょう。そうではなくて、事業のベクトル自体を、グイッと持続可能性に向けて舵を切るのが、真にESGに向けた環境経営だと思うのです。他方、社会的価値の創造に関して言えば、社会的価値に関しての熟考が必要になるでしょう。と言うのも、現在の社会的価値は、将来世代に贈るべき社会的価値と一致する訳ではないからです。と言うより、両者の価値は多くの点で相反さえしているからです。卑近な例で言えば、例えば年金問題があります。現世代が、豊かな生活を求めて主張すればするほど、将来世代の権利を貪る事に繋がるからです。

結局、理想のESGを投稿者なりに噛み砕くならば、子孫のために田畑を開梱し、その水源を確保するためと、将来の町を作るための材とするためにせっせと山に木を植えたご先祖様の様に、50年後、100年後を見据えた種を蒔く経営こそその神髄だと言いたいのです。今叫ばれているESGが、殆ど投資家の方しか向いていない事には、大きな疑問を持たざるを得ません。何故なら、投資とは、富がさらに富を得るための手段でしかないと思うからです。

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