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2016年12月17日 (土)

3184 環境ビジネス2

今から書く事も既に書いたような気もしますが、まあいいでしょう。環境ビジネスの筆頭に挙げるべき必須要件として、「運ばない事」があります。今は、まさに「運ぶ時代」であり、人々が大した用もないのに「移動したがる時代」でもあります。しかし、モノを運んだからと言ってモノの付加価値が1円でも上がる訳では無く、人がタダ遠くに移動しただけで賢くなった訳ではないでしょう。もちろん、モノには輸送料が載せられますし、人も移動すれば少しは見聞が広がる事もあるのでしょうが、それはモノ価値や人の見識とは無関係なオマケに過ぎません。

さて移動させる事にそれほどの意味がないどころか、移動にはかなりのコストもエネルギー消費も発生するのです。特に嵩張る、軽いモノを運ぶ場合には、その輸送コストが顕著になるのです。例えば、嵩比重が0.2以下の木材チップを運ぶ事を考えてみましょう。10トン積み程度の車体を持つトラックに、大きな箱を乗っけてそこに山積みにチップを放り込み、上にネットを掛けて運ぶ事を想定しても、実際に運べるチップの量は低い方の数トンしか期待できないでしょう。チップの持つ熱量を考えても、トン当たり1万円程度しか値のつかないチップを、一回数万円掛かる距離を輸送する場合、下手をすれば価格は倍に跳ね上がる事になるでしょう。結局これでは、折角カーボンニュートラルのバイオマスを使って、熱や電力を生み出すにしても、化石燃料も燃やしているので、二酸化炭素排出への歯止めは効かないのです。

そうではなく、環境ビジネスの「基本のき」は運ばない事、つまりは限りなく地産地消を目指さなければならないと思うのです。もし運ぶとしても、精々半径10㎞以内に留めないと、化石燃料の浪費に歯止めは掛からないでしょう。田舎であれば、結構身近に余っているバイオマス(整理木やモミ殻や木屑等)が見つかる筈です。そんな田舎程、暖房や給湯目的で、遠くから小型タンカーやタンクローリーで運んだ石油燃料を多く消費していたりするのです。小規模で簡単な設備があれば、薪やバイオマスチップを狭い範囲で流通させる仕組みは作れるでしょう。必要なものは、やる気のある若者(もちろん高齢者でも良いのですが・・・)と小さな資本だけなのです。先ずは、自分の家の需要を賄った上で、ボチボチと近所の需要も満たして行けば良いのです。

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