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2016年12月23日 (金)

3190 高速増殖経済?

Mんじゅからの連想で、着陸できそうもない今の世界経済についても考え込んでしまいました。洋の東西を問わず、諸国の当面の主要な課題は、たぶん景気の浮揚であり、経済成長にあるでしょう。もしそうでなければ、国民の支持もおぼつかないからです。物質的に今より貧しいレベルの生活を受け入れる様に主張する政権など、支持を得られる訳もないでしょう。と言うことは、世界の経済は、今後も高度を上げ(お金を増やし)続けるしか選ぶ道は無い事を意味する、と言う想像を受け入れざるを得ないのです。

そう言えば、このブログを始めた最初の頃(10年ほど前)、実はこの事を書いたのを思い出しました。飛行機が着陸するためには、徐々に高度を下げて、飛行場(着陸地点=社会の目指すべきゴール)にアプローチしなければならない筈なのですが、高度を上げ続けている限りにおいては、もし燃料が切れた場合には「ハードランディング」、今流行の表現では「不時着」するしかない事に気が付いたからでもあります。最近、TVでお金の特番があった様ですが、マンションを多数保有する様なお金持ちが、さらにお金を集める経済の仕組みは、核分裂を繰り返せば、プルトニウムの割合が増えると言う、夢の原子炉Mんじゅの「虫の良い」技術とビックリするほど似ているのです。ここでは、それを高速増殖経済とでも呼んでおきましょうか。

しかし、残念ながら私たちは、「利得」を得るためには他方で必ず「廃棄物」が発生する、という法則から逃れる事は出来ないのです。発電所からは、多量の排気ガスや使用済み燃料が発生しますし、商品を消費すればそれに比例してゴミが出る訳です。従って、経済成長を続ける限りに、私たちは自分たちが出した「ゴミや廃棄物」にまみれて暮らすしかないのです。ゴミ屋敷やし尿処理が出来ていない畜舎を想像して貰えば良いでしょう。それとて、ある限界を超えれば、破局的な大量の犠牲者を伴うデザスターを起こす可能性が大なのです。今世界中の、政治家や学者や宗教者や私たち自身が、叡智を集めて考えなければならないのは、如何にしたら人々に「物欲」を放棄させるかと言う、ただ一点だと思うのです。高速で膨張する現象は、いずれ爆発的に崩壊する(あるいは破局を迎える)原理からは逃れられないからです。

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