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2017年1月18日 (水)

3209 コスト削減?

今の社会の閉塞感を招いた根源を振り返って考えるに、K政権下の規制緩和政策に大きな根があった様な気がします。当時のこの国のリーダーのお題目は、「○○民営化」オンリーだった訳ですが、結果として労働法制の規制緩和がグッと進んでしまったのでした。つまりは、非正規で雇える労働者の枠がほぼ青天井で開かれたのでした。経済の停滞で、コスト削減の「ネタ」に困っていた企業は、待ってましたとばかり、労務費に手を付け、非正規労働者を増やしたのでした。非正規雇用制度での、雇用者側の最大のメリットは、当然の事ながら給料に連動して支払わなければならない各種企業負担費用の削減である事は明らかです。雇用保険や健康保険など、企業が負担する(あるいは労働者にとってのFringe benifit)費用がほぼゼロになるので、コストにいわゆるオーバーヘッドがグンと軽くなるのです。

企業は、労働市場の自由化までは、労務費は固定費であり、コスト削減は現場の工程や業務改善や省エネ・省資源でひねり出していたのですが、労務費に手を付ければ、あっけない程楽にコスト削減が出来たのでした。楽に利益が増やせる「麻薬」は、あっという間に社会を席巻し、非正規で働く労働人口を急拡大させたのでした。景気の低迷期は、企業としても採用を抑制せざるを得ず、大学を出ても非正規職にしか就けない時代も長く続き、若者から希望を奪ってしまったのでした。

この国の産業界の悲しむべき行動は、「コスト削減だけ」に偏重していた事に、多くの企業経営者は意識がありませんでした。利益を上げるためには、例えば製品の付加価値を上げる、と言う選択肢もある訳です。家電が売れない時代に、非常にコンパクトで機能の高い掃除機や調理器具が、たとえ値段が割高でも売れる理由に経営者は気付くべきでしょう。私たちは、乾いた雑巾を更に絞るコストダウンはさておいて、モノやサービスの付加価値を上げ、更にはこれまで存在しなかったカテゴリーの製品を開発する事に注力し、新たな市場を切り開くべきなのです。そうすれば、若者に希望を与える職場が増え、僅かなコスト削減のために、工場を世界のあちらこちらに移動させる苦労も減る筈なのです。投稿者が考える具体案については続きます。

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