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2017年1月26日 (木)

3216 快答乱麻

表題は快刀乱麻の誤変換ではありません。よく切れる大鉈(刀)を振るって困難な問題を断ち切るというのは、イメージ的には簡単そうに見えますし、問題そのものが小さい場合はたぶん有効でしょう。しかし、現代社会が抱える諸問題は、国をまたがって広がっていて、あまりにも規模が大きくかつ複雑に絡み合っています。例えば、経済と軍事バランスの複雑さは、とても常人の想像の範囲には納まらないでしょう。例えば、本来は紛争を抑える立場の先進国の企業が、裏では紛争国の下手をすれば、両方の陣営に武器を売りつけていたりする訳です。前の戦争でも、戦争初期には軍事介入を正当化するために、局地紛争を陰で糸を引くなど、両陣営が策謀の限りを尽くした事でしょう。

いずれにしてもグローバル化の世界経済の中で、多くの国々は矛盾や不満を抱えながらも、市場経済を維持するために一方では紛争を起こし、他方では日々の食料品や製品を手に入れるために交易も続けざるを得ない状況にある訳です。企業は企業で、利益を上げて株主を喜ばせるために、民生品を売ると同時に、裏では武器に流用されるかも知れないグレー製品もドンドンと作って売り捌いているのです。そうして、貿易摩擦を起こしながら、先進国は他の国を踏み台にしながら利益を上げて、より高い繁栄を目標に掲げる事になるのです。かくして、絡まった乱麻は、ますます固く締まって、解決の糸口さえ見えなくなってしまったのでした。

そうではなくて、絡まった乱麻を解くには、麻糸を切るのではなく、一本いっぽん解きほぐしていくべきだと思うのです。糸の一本とは、社会を構成する個々の企業であり、社会構成員の個々人になる訳で、社会を実際に動かしているのは政府でも行政府でもないでしょう。かつて、JFKが「国が国民に何をしてくれるかではなく、国民が国のために・・・」と言った様に、他力本願では何も変わらないでしょう。私たちが、もし現代の社会の問題、例えば非正規労働、例えば貿易摩擦、例えば国境を巡っての紛争問題、例えば少子高齢化、例えば環境問題などなどに、それぞれの立場で絡まった糸を解く努力をし、同時に声を上げて行く必要もあると思うのです。乱麻を解くために私たちにも取り組めそうな具体策については、思いつき次第投稿する事にしましょう。

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