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2017年2月 6日 (月)

3225 工夫力3

人間は、喉元を過ぎれば困り事を忘れがちになる存在です。雪国で最も困っているのは、少子高齢化問題を除けば、除雪問題だと言っても良いでしょう。もちろん、家の前に除雪車に寄せられた雪山が家に前にできても、家の屋根から降ろした(滑り落ちた)雪が家の周りに壁を作っても、高齢世帯ではいつ来るか分からない応援隊にSOSを出すしかないのです。しかし、「〇年豪雪」などと呼ばれる「ドカ雪」は数年に1回かそこらの頻度でしか来ないので、その間の冬は普通の大雪に普通に対処するだけでOKとなるのです。

小型の除雪機や軽トラックなど機械力を使える家は、まだラッキーな方です。普通の家々では、スコップやスノーダンプを使って、ひたすら人海作戦しかないのです。昔人口が多かった時代は、「人海」も可能でしたが、今の様に人が減り、かつ高齢化してしまった社会では、雪に埋もれて暮らすしか術がない家庭も多いのです。仕方がなく、山際の雪深い地域から、街の郊外で田んぼを埋め立てた地域に、小ぢんまりとした家を建てて、引っ越してくる家族も多くなっている様です。

雪は、春になって解けてしまえば、ただの水で、しかも農業用水や飲み水の元となってくれて私たちを潤しますが、空気を含んで、しかも硬くしまった氷(つまりは雪ですが)を移動させて処理すのは大変な作業で、エネルギーも人手も、つまりはお金も掛かる大変な作業なのです。この「雪害」をいくらかでも軽減するためには、やはりかなりの工夫力が欠かせないです。屋根から降ろす際の滑落の危険を無くす知恵、降ろした雪を移動させる知恵、道の轍の凸凹を減らす知恵、などなど雪に負けない工夫が必要なのです。

そのためには、いわゆる雪を取り除いて生活スペースを確保する「克雪」だけでは不十分でしょう。むしろ、雪を積極的に利用する「利雪」技術が不可欠だと思うのです。雪の最大の特徴は、その「冷たさ」だと言えるでしょう。つまりは、冷熱としての価値です。この冷熱源に対して、少し温度の高い熱源さえ見つかれば、何等かの形の「熱機関(例えばランキンサイクル)」によって動力が取り出せる可能性も出てくるでしょう。熱機関では、熱源からの熱を低熱源(冷熱源)に捨てる事によって、サイクルが成り立ちますので、冷熱源である雪も徐々に解けていく事になるでしょう。フロリナートなどを作動流体とするランキンサイクルが有望とされています。運動エネルギーを取り出しながら同時に雪を解かす、優れた工夫の実現が待たれます。

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