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2017年3月22日 (水)

3248 プログラム死

生き物の受精=発生、成長から死までを連続的に観察したとすれば、DNAに記述されたプログラムに従っている事が良く分かるでしょう。もちろん、生き物の一生はDNA「だけ」で一義的に定まるものではなく、成長過程では環境からの影響や相互作用により、かなりの程度変化しても来るのでしょう。その中で、注目すべきはDNA(と環境からの影響もあるかも知れませんが)による「プログラム死」と言う現象だと思っています。受精卵の分割が始まり、やがて胎児になる過程では、さながら太古の生物から霊長類に進化してきた過程を繰り返す様に成長を続けるのです。ある時期には、魚のエラの様な部分が現れたり、指の間にはカエルの様な水掻きまで出来て、それが妊娠のかなり後期まで残っていたりもするのです。

しかし、それらはDNAに仕組まれた「プログラム」によって、やがて消えてしまいます。プログラムによって,、エラや水掻きになるべき組織が死んで、吸収されてしまうのです。これを、細胞のプログラム死と呼びますが、およそ人間に限らず生き物の体や細胞の一生は、このプログラムとプログラム死によってコントロールされていると言っても過言ではないでしょう。プログラム死が無ければ、私たちは陸上では全く用がないエラや水掻きを抱えながら一生を送らなくてはならない羽目に陥るのです。

さて、生き物はDNAに繰られているとして、人間社会や文明は一体何にコントロールされているのか、時々考え込みます。歴史を振り返れば、絶える事の無かった紛争や戦争は、見方を変えれば、人類と言う生き物の「部分的なプログラム死」であったとも考えられるのです。それが一体何によって引き起こされているのか、色々な人が色々な見方で解説を試みてはいるのですが、なかなか納得する説に出会ってはいません。ここでは、個々人やコミュニテイを一つのDNAの切れ端と見做して、それで説明を試みてみましょう。DNAは、コピーを繰り返して情報(文化)を継承しようとしますが、いわゆるコピーミスや変異によって徐々に変質や劣化してしまうのは致し方の無い事でしょう。文化のコピーミスや劣化によって、例えば相応しくないリーダーに扇動され他のコミュニテイとの軋轢を生み出す事も度々あった事でしょう。

さて、出来るだけ世界を鳥瞰してみて、果たしてこの国や現代文明がプログラム死の過程にあるのかどうか、投稿者としても注目して観察を続けたいと思います。

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