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2017年3月23日 (木)

3249 弱い連係と多様性

最近、またぞろ進化論に関係する本を読みふけっていますが、その中の言葉からの連想です。最近の知見では、どうやら細胞レベルの進化では、細胞内のエレメントや他の細胞との連係によって進化が進む様なのですが、連係には、多分強い連係と弱い連係が存在すると想像しています。それを人間社会に敷衍して考えてみようと思います。

さて、強い連係とは、例えば国レベルの法律や規制や、あるいは政治家を選択するための選挙などが思い浮かびます。政策で予算が付けば、その予算で交付した先を縛る事も出来るでしょう。また、罰則付きの法律を使えば強い縛りを設定できるでしょうし、逆に許可制度及び規制緩和とのアメ・ムチの両輪で転がせば、更に強いコントロールも可能となるでしょう。一方で、弱い連係と言うものが考えられます。これは、ボランティアや善意などを元にしたいわゆる「絆」の様なものが考えられます。

しかし、何が人間社会で人を強く動かすかと考えてみれば、それは間違いなく「弱い」連係だと思うのです。予算や法律や規制の縛りは確かに強いのですが、それは人が道路からはみ出すのを防ぐ事は出来るでしょうが、人を強く動機付けるものにはならないでしょう。一見、強い縛りに従っている様に見える人々も、心の中では反発を抱えている可能性も強いのです。でも、善意から出た行動はしっかりした意志に支えられていますし、例えばボランティアの経験は、人を変えてしまう原動力にもなるでしょう。

細胞レベルの弱い連係(さざ波)が、細胞自体を大きく揺さぶる大波に変る事もあるのでしょう。これを、変化の「共振」現象と呼んでも良さそうです。細胞や社会の変化は、決して強すぎる連係からは生まれず、変化しようとしている状況にピタリと波長が合った弱い連係によってこそ、大きな変化(進化)や多様性が生ずると思っています。何やら政治の世界では、さながら戦前に回帰でもしようとする動きもある中で、この国を変えるのは、やはり良く変わろうとするココロが、私たち自身の間に充満してくる必要があるのでしょう。

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