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2017年3月29日 (水)

3254 巨大プロジェクト考

大T芝が存続の危機に瀕しているというニュースは、日々マスコミに踊っています。かつて、公共放送で人気のあった「プロジェクトX」で取り上げられたトピックスを思い起こすまでもありませんが、この国では高度成長期を通じて、いわゆるビッグプロジェクトが目白押しでした。新幹線網、都市や地方の高速道路網、それらに付随する長大橋や長いトンネル、更に雨後のタケノコの様な原発建設、都市を拡大させる沖合埋め立てや高層ビル建設ラッシュや空港の整備などなど、枚挙に暇がありませんでした。

さて、それらが経済の踊り場で一巡一段落し、私たちの注目はそれらの補修や維持に向けなければならなくなったこの時勢に、更なる原発建設へ向かおうと考えたT芝の積極策は、やはりと言うか結局というか大失敗に終わろうとしています。目を転じて、戦後二つ目の国産旅客機プロジェクトを眺めてみると、大苦戦を強いられている様です。かつて同じ業界に身を置いた立場で眺めると、やはりこのプロジェクトは、まだ経済に勢いのあった時代に開発しておくべきプロジェクトだったとコメントするしかなさそうです。少なくとも、経済の停滞から右肩下がりが始まっているC国や途上国、あるいは先進国での人口減少局面にぶつけるべきプロジェクトとはとても思えません。

ところで、JRのリニア新幹線のケースはどうなのでしょう。東海道トランクラインのバイパスとしてのリニア新幹線ですが、バイパスならば従来型の新幹線で一体何が悪かったのでしょうか。私たちは、ソロソロ20世紀型の夢から覚めなくてならないでしょう。手塚が描いた21世紀の鉄腕アトムの世界で、これまで実現されたものが殆ど見られない事に気が付くべきでしょう。21世紀に間に合ったのは、ハイブリッド車のPリウスや癒しロボットのPッパーくらいのものでしょう。20世紀の技術だけで私たちは十分に早い移動手段を手にし、かなりの程度の自動化や工業用ロボットを手に入れたではありませんか。これ以上「無理を押して」何を求めると言うのでしょうか。20世紀型の夢を追うのはソロソロ止めにして、今世紀は先ずは自分たちの足元を見回して、為すべき事を見出すべき時期ではあります。

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