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2017年3月30日 (木)

3255 Minimum sufficient

これを日本語にすれば「必要最小限」、あるいは「必要かつ十分」でもなるのでしょうか。そういえば、この表題では一度ならず書いたような気もしますが、どうせ以前に書いた内容は忘れていますし、今回は別の視点で書くかも知れないので、まあ良いでしょう。必要かつ最小限をどう考えたら良いのでしょう。ある人にとっての必要は、別の人には不要なものかも知れません。またある人にとっての十分は、別の人にとっては不足、あるいは過分かも知れません。

例えば、冷暖房を考えてみましょう。かつて、この国の人々は、冬季の暖房は必要に迫られて、最小限の熱源を確保してギリギリの暖を取っていたはずです。それは、目に沁みる煙が出る囲炉裏での焚火だったり、町家では炭を利用した火鉢や炬燵だったでしょう。少し、時代が進んで、ブリキや鋳物のストーブが手に入る様になると、人々は入会林で薪を採集し、軒下に積み上げて冬場の燃料としていたのです。その後、ある時期には石炭が手に入り易くなり、さらに時代が進んで1970年代には、石油が手に入り易くなり石油ストーブがポピュラーになりました。

しかし、夏場の冷房についてはかなり近年になるまで、一般家庭には導入されていなかった筈です。家電メーカーにおけるコスト削減努力が実を結び、ほとんどの人が「エアコン」の恩恵に与れる様になり、爆発的に普及したのでした。もちろん、その背景には都市化による熱帯夜の増加や、温暖化傾向による猛暑日の増加があったのも間違いないでしょう。

さてMinimum sufficientです。私たちは、やはり必要・不必要の境界線や、十分・不十分の境界を引き下げるべきだと思うのです。それも大幅にです。具体的に言えば、1970年代のレベルです。もっと具体的に言えば、モノの消費とエネルギーの消費を、現在の1/2以下にする事を意味します。一見難しい様にも見えますが、今の生活レベルをあまり落とさなくともそれは可能だと見ています。例えば、既存のエアコンの冷媒だけをもっと効率が高く、しかもノンフロンのもの(炭化水素系)に交換するだけでも20-30%の省エネが可能だとされています。それに加えて、冷房や暖房温度を2-3℃押えれば、エアコンのエネルギー50%削減は十分視野に入ります。新しく家を建てるのであれば、温暖な地域でも断熱材をたっぷり使えば、それだけでエアコンに係るエネルギーを半減する事も可能となるでしょう。続きます。

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