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2017年4月 6日 (木)

3260 ハードではなくビジネスモデル

お国の産業政策を眺めるたびに溜息が出ます。いわく、農業の大規模化や6次産業化を図る、観光客を何千万人だかして観光立国になる、またIoT産業を伸ばす、、またモノ造りで言えば、航空宇宙産業を伸ばし、水素社会にする云々。しかし、考えてみればこの国が道を誤った(かも知れない)のは、社会構造の変化やモノ造りを形(構造、或いはハードウェア)からしか見てこなかった事ではないかと振り返っています。

エネルギー政策に関して言えば、石炭から石油、原発を挟んで天然ガスから水素へとの転換を図って、あるいは目指しているにしても、ソフトウェアの面(つまりは格段の省エネ技術)への目配りが抜けています。モノ造りに関してみても、造船業で稼ぎまくって、その後は技術を教えてやったK国やC国に追い上げられた末に、慣れない客船なんぞに手を出して大赤字を出すなど目も当てられません。鉄道車両についても全く同様です。技術供与した新幹線がコピーされ、海岸案件では連戦連敗になっている様です。

考えなければならないのは、簡単にコピーできるハードウェアで勝負するのはもう止めにすべきではないかと言う点です。Aップルが、携帯端末の分野でトップシャアを維持しているのは、決してハード面でリードしている訳ではないでしょう。ハードであれば、少し前だったら日本、今はK国やT湾やC国のメーカーに任せれば良いだけです。彼らは、ソフトウェアやコンテンツに集中すれるだけです。この国でも、ソロソロ形に拘る事を止めて、ビジネスモデルの構築に注力すべきでしょう。

例えば、航空機産業です。M菱重工のMRJの開発がまだグズグズと泥沼でもがいている様ですが、その間にBラジルにおいて行かれ、C国などにも追い上げられてきているのです。しかし、LCCの台頭で、エアラインは最早儲かる産業ではなくなっているのです。それは、N航の経営危機でも証明されているでしょう。そうではなくて、今の時期の海外渡航の市場を綿密に調査し、どの様な「交通手段」が最適解になり得るか、そのためのビジネスモデルはどうあるべきか、と言う視点が欠かせないでしょう。それ無しに、単にハードウェアの開発だけに注力すれば、残念ながら今度の国産旅客機もかつてのYS-11の「二の舞」に陥ってしまう結果に終わるでしょう。

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