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2017年4月14日 (金)

3268 中間技術でどうだろう

この言葉は、多分M.シューマッハの著述で知った様な気がします。書名は「スモール イズ ビューティフル」ですが、新書となっている小さな本を再び手に取ると、ビッシリと付箋が貼られ、重要な部分には赤の傍線が引かれているので、若い頃に熱心に何度か読み返し、強く影響を受けた事が明らかです。その中で、今も明確に自分の語彙に残っている言葉が「中間技術」なのです。サイズ的には、もちろん重厚長大ではなく、単純な軽少短薄でもない、いわば等身大の技術を指します。

重厚長大産業のビッグスケールの技術も、いわゆる最先端の軽少短薄な技術も、いずれも莫大な額の設備投資が必要である事は間違いないでしょう。前者は向こうが霞んで見える様な建屋に、同じく見上げる様な設備が並んでいる産業でしょうし、後者は巨大なクリーンルームや高真空設備やレーザー発振装置や精密な計測機器が必要でしょうし、エネルギー密度の集積も高いでしょう。結果として、天文学的な額の設備投資を必要とする訳です。一方、伝統的な技術はそうではありません。狭い仕事場に、立派ではありますが手に馴染んだ別の職人の手による「道具」整然と並べられた場所から生み出されます。

中間技術とは、上記の大と小の中間的な投資で始められる産業を指すのですが、しかしそれだけではなく、彼は「顔の見える技術」でもあると説くのです。誰に顔が見えるのかと言えば、それは、その中間技術から生み出される製品を強く必要としている消費者に対してなのです。消費者のニーズによって引き寄せられる製品を、中間的な設備投資から生み出す顔の見える技術がまさしく「中間技術」なのです。具体例については次回に続きます。

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