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2017年4月18日 (火)

3271 中間技術でどうでしょう3

中間技術のもう一つの条件と言うか側面ですが、それは顔の見える技術になります。大量生産品を前にして、それが生み出される量産ラインの作業者を想い浮かべる事は多分あり得ない話でしょう。ましてや、それを企画した人や設計した人達がどんな人なのかは全く見えません。消費者は、それが量販店に並んでいた時に、たまたま店に入り、たまたま他社の同様製品よりデザインや機能を少しだけ気に入ったので、つい買ってしまった筈です。

「スモール イズ ビューティフル」では、中間技術を整地作業に例えています。つまり、大規模技術は、例えば大型の重機(ブルドーザ)と想定すれば、スモール技術はレーキやクワによる手作業になるでしょう。中間技術とは、エンジンはついているが、人がハンドルを握って一緒に歩く小型の土木機械を使った作業という事になるでしょう。大型で、遠隔操作機も使える大規模技術に比べれば、中間技術は一目でその作業が確認でき、細かい調整も可能でしょう。結果としてみれば、整地作業の出来栄えは、作業スピードを別にすれば中間技術に軍配が上がる筈なのです。それは、機械を運転する人が整地しながら、一緒に歩くことにより、小さな凸凹にも気づくことができ、修正する事が可能となるのです。

工場の例でいえば、ロボットやコンベアを駆使した完全自動化ラインを大規模技術として、手作業の家内工業をスモール技術とすれば、中間技術は機械設備も活用する「半自動ライン」に相当するでしょうか。そこは、人の目や手がしっかり行き届いているモノづくりラインなのです。もし、製品に関して顧客の細かい要望が入ったとしても、この様なラインでは即日改善が可能となる一方、大規模技術の向上では、ラインの手直しにかなりの期日が必要になる筈なのです。結局は、機械だけに頼るのではなく、人がしっかり関わるということが、すなわち顔の見える技術の要件なのです。それを、モノづくりはいわんやサービス産業でさえ、ITとかIoTに頼りきってしまおうとしている現代の風潮に、投稿者としては危機感を禁じ得ないのです。

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