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2017年4月19日 (水)

3272 ボタンの掛け違え

最近、この「ボタンの掛け違え」という言葉が気になりだしました。例えば、海外で起こっていることをいくつか思い返すと、まずはEU離脱問題が想起されます。ある時期、EUの拡大ブームがありました、そこにいくつかの問題、例えば難民流入問題などが投げ込まれ、それを嫌がる国々の右向きで内向きの勢力が、難民排除の掛け声を上げ、それがEU離脱問題に波紋を投じてもいるのでしょう。E国が離脱を決め、Fランスも離脱を表明する大統領候補が有力の様です。しかし、E国が抜けた後の「ボタンホール」は一体どうなのでしょう。ボタンが取れてボタンホールが開いたままの衣服というものはかなり情けないものです。隙間風が入りますし、下着が見えたりもするでしょう。かといって、その下のボタンを掛けても、衣服が片側だけずれ上がってしまい、その滑稽な状態は話にもならないでしょう。

そうかと言えば、C国のリーダーがB国を訪問して、晩餐会の最中に、数十発のミサイルをSリアの基地に向けて発射させるといった「暴挙」があり、しばし世界がその対応をどう評価すべきか躊躇するという事件もありました。情けない事に、この国のリーダーは背景や状況をよく吟味をすることなく、早々と「支持」を表明したではありませんか。開いた口が塞がりません。

同じような事がこの国でも起こっているでしょう。安定性を重視する傾向のあるこの国の人々は、危なっかしいM主党(ある時期からはM進党などと訳の分からない党名になりましたが)を見限り、J民党に回帰してしまいましたが、3本の矢などという故事を持ち出して、政策を打ち出した今のリーダーの人気にも陰りが濃くなってきました。そのそも、3本の矢は政策でもなんでもなく、単なるキャッチフレーズに過ぎなかったのですが、汗をかかない手段である財投や金利誘導と円安という外的要因も重なって、曲りなりにも経済がそれなりに回っている状態だといえるでしょう。しかし、ここにきて穏健で結構上手くいっていたB国が、突然「先の読めない」リーダーを選んだ結果、ボタンの掛け違えが顕著になってきた様なのです。

この国のリーダーは、新リーダーがその席に座る前からB国に飛び、ボタンを掛けてもらおうと必死ににじり寄りました。正式な就任後は、彼の別荘にまで出かけて行って2日もゴルフに興じる始末です。B国の真面目な顔の副リーダーがアジアに回ってくると、この国の副リーダーが大歓迎の満面の笑みを浮かべてカメラに収まるチグハグな写真が気になります。この国は、それが長期的に見てこの国の将来に資するか否かは全く度外視して、B国が差し出したボタンホールには、無条件にボタンを掛けてきたのです。それをB国追随ともいうのでしょうが、逆に言えば、B国以外が示したボタンホールは無視せざるを得ないとも言えるでしょう。「善隣外交」などという言葉は最早死語になってしまった様で、まるで戦争が間近に迫っている時代にも似た殺伐とした昨今です。

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