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2017年4月20日 (木)

3273 創エネより省エネ

人間の生活は、ますますエネルギーインフラに頼る様になってしまいました。ガソリンで動く車が、EVに置き換わっても、その事情は変わりません。石油インフラが減って、電力インフラの比重が高まるだけの事です。その中で、お国の政策としては、いわゆる新エネの拡大や20世紀型のアブナイ技術である原発の再稼働に、あまり好ましくない新規石炭火力などで、増加する電力需要を賄おうとしています。しかし、一時は持て囃された「省エネ」の掛け声が、最近下火になっているのはどうした事でしょう。

省エネは「ネガワット」とも呼ばれ、省エネ努力で減った分は、さながら発電量が増えたのと同じ効果がある上に、当然の事ながら新たな設備投資は不要なのです。つまり、省エネ10%を達成することは、今の電気の使い方で需要増加分への対応として、発電能力を1割増やすのと、全く同じ結果を生み出すのです。

10%の省エネなど、国が掲げる2030年度3割省エネ(CO2削減)目標や最終的な2050年:80%削減目標に比べれば、誤差の範囲内でしょう。それどころか、3割削減の目標先取りもそれほど困難ではないでしょう。何故なら、1970年代に私たちは今の半分のエネルギーを使いながら、十分幸福を感じながら暮らしていたからです。増えたのは、紙がOA機器になり、スイッチさえ入れれば快適を生み出す電化製品の数と、便利に移動できる車などの交通手段と、今日注文すれば明日に手元に届く便利過ぎる物量システムなどが歯止めなく増えた結果でしょう。

省エネの考え方は比較的簡単です。企業の収益や日常生活に直接影響を与えない設備や家電は、先ずはコンセントを抜けば良いのです。これは「ヤメル」省エネです。通路を必要以上に明るく照らしている電灯や部屋の隅を照らしているだけの電灯も間引いてやれば良いでしょう。「ヘラス」省エネです。一番骨が折れるのは、効率を「タカメル」省エネでしょうか。しかし、例えば冷蔵庫やエアコンや自販機などは、冷媒の工夫や熱交換器のブラッシュアップで、既に50%程度の省エネは達成していますし、まだまだ効率を上げつつあります。問題は、今動いている膨大な数のエアコンや冷凍・冷蔵設備の電力消費です。投稿者としては、当面はフロンや代替フロンが使われている冷媒を、炭化水素系を含むノンフロン冷媒に交換するビジネスの拡大が必須だと思っています。冷媒の交換だけで3割程度の省エネの達成は十分可能だからです。たぶん続きます。

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