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2017年5月11日 (木)

3286 「小文字」の地方

国も、地方自治体も口を開けば、地方における「少子高齢者対策」や若い人達を引き付けるための「地方創生」などという抽象的な言葉を連呼します。これらの抽象的な言葉としての地方を「大文字」の地方と表現した場合、表題で言う「小文字」の地方とは、具体的に手に取り、感ずる事の出来る実体としての地方を意味します。つまりは、日常目にする小さな単位のコミュニティの事です。

大文字と小文字で何が違うかですが、それぞれの中で「自分」の占める比重が違います。投稿者が住む東北の県では、この春先ついに人口が100万人を割り込みました。その件で、投稿者の占める比重は1/100万に過ぎませんが、合併で一時は人口が9万人を超えたUターンした町は、元々は4万人弱の城下町だったので、その比重は1/数万と言うことになります。自分が占める比重が大きいということは、自分が何か行動するとその影響が少しは現れると言うことを意味するのです。

実際、Uターンして町中の企業を訪問する中で、ある企業で大量に余っていた木工廃材に着目し、お金を払って焼却処理していたものを、ペレット燃料に加工する事を進言し、県の助成金を得たこともありめでたくペレットプラントが導入されました。これによって、町にペレット燃料の供給基地が出来たのです。これによって、徐々にですがペレットストーブやペレットボイラの導入も進み、エネルギーの地域自給がささやかに始まったのです。また、地元の商工会に向けた新事業やアイデア出しのセミナーを引き受け、その際考えた事をまとめた「企業ハンドブック」を発行して貰い、会員企業に配布もしたのです。

もちろん、これらは対象としたコミュニティが小さかったために、一個人の話を受け取ってくれたものでしょう。もし、県レベルであれば、然るべき肩書き、例えば大企業の経営者や大学教授と言った「肩書き」の人達が、然るべき委員会などで政策提言を行った後、予算取りが始まり、世の中の景気が良くて税収に余裕があれば俎上される、と言ったまだるっこしい経過になる事でしょう。ここで、言いたかったのは、先ずは小文字の地方で小さな行動を起こし、それを徐々に波及させていった方が、結局は大文字の地方を巻き込む流れを作る事が出来るのではないか、とい点なのです。

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