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2017年5月13日 (土)

3288 クールビズのデタラメ

クールビスが取りざたされる時期になりました。しかし、その基準たるやデタラメというしかありません。その前提は、環境省もエアコンの設定温度28℃だとしていますが、この基準が納得できないのです。そもそも、人が感ずる暑さ寒さの程度は、1)気温、2)湿度、3)輻射温度、4)風速といった複数の要素で決まるものなのです。これらを総合的に示す指数としては、WBGT値がありますが、これは最近熱中症の指数として労働環境の管理に使われ始めています。

つまり、たとえ気温が28℃以下であっても、非常に湿度が高いとか、天井の断熱が悪く、夏場に過度の輻射熱が降ってくるとか、あるいは部屋の空気が殆ど動かないとかの条件が重なると、人は熱中症に陥るのです。

取り分け、湿度は重要です。湿度が高い環境では、せっかくかいた汗が蒸発しにくいため、体の表面からの放熱が鈍くなり、体内に熱が籠るのです。また、壁や天井が、気温より高くなっていると、体が輻射熱を受けて、放熱が鈍くなるので、やはり熱中症になり易いのです。

この国の夏の気候は、いわゆるモンスーン(高温多湿)なので、気温の割には高い湿度が、人の体にはキツイのです。従って、クールビスの基準は、温度は28℃でOKとしても、湿度に関しても基準を設けるべきなのです。加えて、窓や壁や天井を抜けて侵入してきて、体感温度を上げる輻射熱も考慮すべきなのです。熱中症の総合指標であるWBGTは、安価な計器で計測可能ですから、それぞれの事業所にはWBGT計を持つ事を義務付けるべきでしょう。その意味では、この国の夏を快適に乗り切るためには、是非とも除湿に重点を置いた、超省エネ型のエアコンの開発が待望されるところです。

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