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2017年5月24日 (水)

3297 安全の品質2

安全の品質に関して、もう少し具体的に考えてみます。安全の品質に関しては、確かに公的機関が存在しています。言わゆるSマーク、STマーク、PSEマークあるいは食品で言えばJASマークなどが思い浮かびます。しかしながら、これらは適用される製品なり、業界が限定されたものであり、万能のマークは存在していません。業界基準がそのままスライドしてそれをお国が追認した様な規格も少なくないでしょう。

それらの公的安全規格やマークはそれとして、ではそれを満足していれば、全てOKなのか、と問われれば、それはそうではないでしょう。品質管理には、素材や工程のバラつきやヒューマンエラーと言った予期しないリスクも内在しているからです。どれかが、管理の幅いっぱいに振れ、それを瞬間的に逸脱したとしても、通常の品質管理ではなかなか発見できない可能性が髙いのです。例えば、食品工場で、何らかの原因で製品中の雑菌の数が、一時的に増加したとしても、ロットサンプリングに引っかかるとは限りません。何故なら、全数検査は「コスト的」に引き合わないため、最初から除外して工程が組まれているからです。そのサンプリングの「最低ライン」は確かにJASに既定されているのでしょうが、誰もその基準を超えた頻度でサンプリングを行う筈はありません。コストが許さないのです。

ではどうするのが、より高い安全の品質につながるのでしょうか。それには、不断のリスク管理の見直ししか近道は見つからないと思うのです。具体的に食品工場の例で言えば、例えば工程に雑菌が入るのは、原料そのものの汚染、洗浄殺菌工程の設備の汚染、殺菌薬品の濃度や温度低下、作業員からの飛沫、空気中のカビなどの胞子濃度増加など等、ざっと素人が考えるだけでもこのくらいは思い当ります。設備や建屋が古くなれば、逆にリスク管理のレベルは上げなければならないでしょう。それを、何の疑問も持たずに、十年一日の如き安全管理を続けて行けば、間違いなく品質事故を起こしてしまう結果に陥るのです。必要な行動は、日頃からのリスクポイントの把握と、管理手法の見直しなのです。それが、日常的にコスト管理に追われている企業でどの程度行われているかは甚だ疑問と言わざるを得ません。

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