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2017年6月 5日 (月)

3308 飛行機事故に思う

また、小型飛行機の事故が起こってしまいました。飛行機事故には、もちろん多くの原因が数えられるのでしょう。整備不良や経年劣化による機体構造やエンジン・操縦系統の不具合、パイロットの体調変化、気象条件(気流)の悪化、視界不良、燃料切れ、等などです。大きくは、機体側の不具合と、ヒューマンエラーに分けられそうです。悪天候下の飛行も、もちろん判断ミスなので後者に入ります。今回の事故が何であるにせよ、北アルプスという険しい地形が根本原因になっている事は間違いないでしょう。切り立って、3000mを超えるアルプスの山並み、その谷を吹き抜ける複雑な気流、もちろん視界だって刻々と変わる事でしょう。単なる、平坦な地形の上を飛ぶのとは、全く異なる厳しい条件での飛行とならざるを得ないのです。

その一方で、やれ人が乗れる「乗用ドローン」だとか、車にプロペラと翼を付けた「空飛ぶ自動車」の開発だとかがニュースを賑わしている風潮は、全く腹に入らない話ではあります。車は、道路という平面を走る、いわば2次元の乗り物です。しかし、飛行機は、それに高さという次元が加わる3次元の乗り物であることを忘れてはならないでしょう。それに、気象や地形といった別の次元も加わりるのです。次元が一つ上がる事によって、事故率が2倍程度におさまる訳ではないでしょう。それは、いわば1次元の乗り物である鉄道の事故率と車の事故率を比較してみればすぐ分かります。鉄道事故の殆どは、対車や対人が殆どでしょう。車では、事故率は鉄道の倍などではなく自乗かそれ以上で効いてくる筈なのです。ましてや、3次元ではべき乗ですから、もっと恐ろしい話になるでしょう。

実際には、航空事故の事故がそれほど目立っていないのは、航空安全に関してはうるさいほどのチェックが義務付けられているからです。航空機を作る原材料から、製造工程はもちろん運行、整備に至るまで、隙間の無い様にルール化されているのです。ですので、空を飛ぶ乗り物を、人が乗れるドローンや翼を持つ車などと安易に代替できるなどと考えるべきではないのです。乗用ドローンで、仮にたった1枚のプロペラの羽根が折れただけで浮力のバランスが崩れて墜落してしまうでしょう。整備の悪い車が故障しても路上で止まるだけですが、整備不良の空飛ぶ自動車は簡単に落ちてしまう筈です。もし、それを見越して多重安全策を施せば、それは重すぎて飛び上がれないシロモノになってしまうのです。続きそうです。

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