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2017年6月 6日 (火)

3309 飛行機事故に思う2

墜落した飛行機の残骸の写真を見ると、それが元はジュラルミンという金属で作られていたとは信じられない程ひどくつぶれて山肌にへばりついている様に見えます。航空機は、大型でも小型でも、基本的にはスキン+ストリンガー+フレーム構造を採用しています。スキンとは、胴体や翼の外板をさし、ストリンガーとは長手方向に伸びた細い骨をさします。そして、胴体の断面構造を形作っているのがフレームです。翼では、ストリンガーがスパーと呼ばれたり、フレームをリブと呼んだりするのですが、構造は同じです。

しかし、軽金属であるアルミ(ジュラルミン)作られているとはいえ、しっかりした厚みのある部材を使って作った場合には、重すぎて飛び上がれない機体が出来てしまいます。仕方がないので、部材や外板の厚みを極限まで薄くして、軽く仕上げるしかない訳です。航空機の機体を別のモノに例えるならば、それは張子の虎の様だというしかありません。見かけ上、確かに形は保ってはいますが、手で少し力を入れて握るとクシャリと潰れてしまうのです。残念ながら、今回の事故でも、それが見事に証明されてしまった様なのです。

もう一つの視点は、パイロットや乗員が乗る座席ですが、軽量化のために非常にシンプルに作られています。例えば、激しく墜落した場合に、車の様にエアバッグが膨張したり、座席のクッションが身を守ってくれる事はないのです。座席のシートは薄く、墜落の衝撃で座席が外れて外に放り出される可能性も高いのです。座席の強度は、辛うじて「胴体着陸」程度の衝撃には耐えられる様には設計されている筈ですが、それも航空機の価格次第の部分も大きいでしょう。安い航空機は、エンジンも非力なので、機体構造や座席などの保安装置も簡素にして軽く作られている事でしょう。いずれにしても、今回の事故は、富山空港を飛び立って、すぐ後ろにそびえる立山連峰を超える最短ルートを通った様なので、離陸後はまだ燃料もたっぷり入っているし、フル4人搭乗している、重量MAXの状態で、高山超えに加え、悪天候という最悪の条件が重なった、起こるべくして起こった事故の様に見えてしまいます。ベテランの機長が、何故?の疑問は残りますが、これまでの事故でも真の原因は、乗員が亡くなってしまっている場合は実はよく分からない場合も多く、いわゆる「魔が差してしまった」というしかないのかも知れません。

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