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2017年6月 9日 (金)

3312 脱フロン=省エネ

フロンガスが、オゾン層を破壊すると言う理由で、使用や生産が抑制されて、2020年からはHCFC(塩素を含む冷媒)が一切生産できなくなる事によって、オゾン層破壊には一定の歯止めが掛かる事にはなります。とは言いながら、既存のエアコンや冷蔵・冷凍設備で使われている、フロンや代替フロンは、機器の交換でもない限りはそのまま保持されるので、問題が無くなる訳ではありません。むしろ、機器の交換で抜き出したガスは、費用を払って無害化処理する必要があるため、経済性を優先する悪徳業者は、これを大気放出により処理してしまう「犯罪」が懸念されるのです。

一方で、フロンガスや代替フロンガスは、非常に高い温暖化(GHG)係数を持っているガスでもあるのです。これが大気放出された場合、CO2に比べ2ケタ高いGHG係数により、温暖化を加速してしまう事につながるのです。フロンは、空気より軽いので、大気に放出されると成層圏の高い高度まで上昇し、そこで安定的に留まり、温暖化を加速する訳です。結果として、層の厚みはCO2よりずっと薄いものの、しっかりした膜の様に地球からの赤外放射をブロックするのです。

その対策は、多くは無さそうです。投稿者が良いと考えているのは、フロンガスや代替フロンガスを石油系ガスで置き換えてしまう方法なのです。これには良い点がいくつかあります。石油系ガスには、ブタンやプロパンなど豊富な種類があるので、それらを混合する事により、ガスの性状のデザインが容易である事があります。しかも、気相から液相に圧縮するのに要する馬力は、フロン系ガスに比べて3割程度低く抑えられるという「省エネメリット」も期待できるのです。このメリットを利用すれば、フロンガスの回収や破壊の費用は十分捻出出来てオツリもたっぷり期待できます。

もちろん可燃性ガスである石油系冷媒には、その取扱いに十分な注意も必要です。しかし、考えてみれば、屋内にガス配管が設置されているのは普通の状態なので、それと同等の安全基準を守っていれば、何ら問題は生じないでしょう。何より、私たちには冷暖房に関して、3割程度の省エネポテンシャルが残されている事は、今後の省エネ活動には心強い話ではあります。

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