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2017年6月27日 (火)

3321 シュリンクの難しさ2

3319の続きです。都市のシュリンク=インフラのシュリンクが難しいのには、いくつかの理由が考えられますが、最大のものはそれが目立った利益を生まない事でしょうか。都市を拡大する局面では、広げられた土地を人々がローンを組んで買ってくれ、それに従って公共サービスや流通業も拡大して行けた訳で、経済的な「回転力」もあったでしょう。しかし、シュリンク局面では、シュリンクによって誰かが際立った利益を上げ得る仕組みは考え辛く、シュリンク工事に必要な費用の出所が見つからないのです。敢えて言うなら、インフラが縮小する事によって、インフラの維持に係る自治体の出費は抑制できる程度でしょう。

ならば、もっと大所高所から物事を考えてみる必要が出ると言うものでしょう。つまり、50年後100年後の青写真を描き、インフラの修繕や更新のタイミングで、シュリンクを織り込んでいくしかなさそうなのです。そのためには、改めて「公共財」という概念を明確にして進める必要がありそうです。例えば、土地の個人所有の権利が強すぎる国では、公共事業は進めにくいでしょう。公共工事を進める中で、個人所有の小さな土地が、工事の障害になるなどの例は枚挙に暇が無い程です。

一方で、海外では、街並みの景観維持のために、建物の高さや形や色合いなどにも細かな規制が掛けられたり、あるいは、道路整備のために個人の権利が抑制されたりといった例が多い様に感じます。いずれにしても、ある時期に国や各自治体が一斉に、方向性をシンクロさせた「長期的な将来像」を描いてみる必要はありそうです。それは、単に経済的なメリットだけを求めるものではなく、少子高齢化社会になっても、人々が幸福感を感じながら暮らせる場所とする必要があるのは言うまでもないでしょう。投稿者が考える具体的な青写真については、稿を改めます。

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