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2017年8月 3日 (木)

3328 ローテク三昧3

ローテクは、シンプルであるが故に応用も効かせ易いとも言えそうです。例えば、バイオガスを使ってエネルギーを得るには、途上国でも行っている様に、ブリキのガスホルダーを作ってメタン発酵ガスを貯めておいて、それをガスコンロに送り込めば、湯沸しや調理に使う事ができます。一方で、その熱を利用してスターリングエンジンを動かせば、電力を得る事も可能でしょう。しかし、スターリングエンジンがエンジンの主流になり得なかったのには、それなりの理由がありそうです。例えば、回転応答性が鈍いという点が挙げられます。つまり、発電機の原動機として応用した場合には、負荷の変動に追従遅れが生じてしまうのです。熱源を選ばないというメリットはあるにしても、これはやはり欠点と言うしかありません。

他方で、ディーゼルエンジンというローテクがありますが、これは移動用電源や非常用発電機として広く使われていますが、回転数制御が比較的簡単で、応答性も良いのです。つまり、1回転するする間に燃料の量を加減してやれば、次のサイクルでは回転数が変るので、実質上の応答時間は数秒以内という事になるのです。単位体積当たりの燃料の熱量が低い場合でも、ガスを加圧して密度を高めてやることによって、見かけの熱量はアップさせる事ができるのですから、あまり悩む必要はないのです。ガスの種類によって、やや点火しにくい場合でも、点火プラグを追加してやれば問題はありません。

別にスターリングエンジンがハイテクという訳ではないのですが、やはりディーゼルエンジンに比べれば、近年注目されていて、応用例も増えてきてはいるのですが、既にあるディーゼルエンジンの応用先として、ガスエンジンはかなり有望だと言えるのです。発電機との組合せで発電を行う場合でもも、回転数を制御するガバナーとガスと空気を混合するミキサー、ガス圧を上げてやるルーツブロアなどの周辺機器を組み合わせれば、数十キロワットクラスの発電システムを構築するのは、朝飯前のローテクだと言えるでしょう。

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