« 3331 下山の勇気 | トップページ | 3333 モノ造り屋でいいのか »

2017年8月22日 (火)

3332 下山の勇気2

実際の登山では、天気さえ良ければ、下界の様子が良く見え、これから渡るであろうルートも見通せるでしょう。であるなら、産業においても最先端を目指して、ドンドン高い山に登って行けば良さそうに思えます。しかし、それは「視界が良好である」と言う重要な前提条件が揃っていての話なのです。もし、山でガスに巻かれ、ルートを見失ったとしたらどうでしょう。闇雲に、上を目指すのは危険極まりない行動になるでしょう。視界が極端に悪い場合には、見えていない10m先が断崖になっているかも知れないし、広い尾根筋であれば間違ったルートに進んでしまうかも知れないのです。

現在の、国際情勢やこの国の置かれた立場を考える時、視界は良好である、などと主張する人は皆無でしょう。もしそんな人が居るなら、それは何がなんでも前に突き進む、イノシシの様な狭い視野の人達だけでしょう。この国にとって最先端産業こそが重要で、その方向に突き進むべきだ、と主張する人達もやはりイノシシ並みと言うしかありません。人間には、前に進む前に前頭葉で判断し、進む方向を見定める判断力が付与されている筈なのです。

闇雲に経済指標だけを拡大する方向ではなくて、私たちは立ち止まって、視界が回復するのを辛抱強く待たなければならないと思うのです。次の選挙までに結果(らしきもの)を出さなければならない、近視眼の政治屋たちの言うことに安易に耳を貸してはならないのです。逆に、その様な風潮の流れに逆らって竿を差す様な、賢者の話にこそ耳を傾けなければならないでしょう。決して、インフレ率2%、経済成長率やGDPなどという「見かけの数字」に目を奪われるべきではありません。それらは、実体を何も表しては居ないからです。統計上の数字は、お役人の匙加減で如何様にも作る事ができるでしょうし、それを解釈する方も多分100個くらいの異なった見方が出来ると思うからです。山でも標高の高い場所では、雲の中に入って視界が悪い場合でも、少し下ってみれば雲の下に入って急に視界が開ける事も多いのです。見通しが悪い現代社会ですが、そこし戻るか、経済活動レベルを少し下げるかして、もう一度足元(=価値観)を見つめ直す勇気が必要だと思う今日この頃です。

|

« 3331 下山の勇気 | トップページ | 3333 モノ造り屋でいいのか »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/185422/65695349

この記事へのトラックバック一覧です: 3332 下山の勇気2:

« 3331 下山の勇気 | トップページ | 3333 モノ造り屋でいいのか »