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2017年8月16日 (水)

3330 適正規模

投稿間隔が随分空いてしまいました。仕事が急に忙しくなり、出張のついでに山に登ったり、夏季休暇で家人の帰省などが重なって、なかなかパソコンの前に座る時間が取れなかった事を言い訳にしていますが、体は忙しいものの、実は頭が夏季休暇になっていたのでした。さて、最近は再エネとの関わりが密になってきましたが、その際頭に置いているのは、その適正規模というファクターです。例えば、数万キロワット規模のバイオマス発電所というものが存在しますが、そもそもその燃料であるバイオマスをどうやって集めるのかを考えると、割り切れないものを感じます。つまり、臨海に所在するであろうその発電所に、大量のバイオマスを集めるためには、多くの化石エネルギーを必要とするからです。国内の間伐材や製材屑を活用するにしても、量が足りないので、海外から木材チップやヤシ殻などの燃料を、船を使って輸入せざるを得ないでしょう。バイオマスは、嵩張る割には嵩比重が小さいので、船を使って空気を運ぶようなものなのです。

バイオマスを含む再エネは、やはりその地域で入手可能なエネルギー源を使って、その地域で消費出来る規模というものを頭に置く必要があるでしょう。再エネの活用が、その運搬のために使われる化石エネルギーが入手できる限り、というのであれば何をかいわんやでしょう。収集や運搬が低コストで済むのは、化石エネルギーの価格があまり高くならない事が前提である事は銘記すべきでしょう。

さて、その上で、再エネの活用は、エネルギー源の分布状況の把握抜きにしては、成り立たないと思うのです。例えば、農林業地域を見回せば、バイオマス資源としては製材屑やモミ殻、河原のカヤなど、それなりに見出す事が可能です。しかし、それは太陽エネルギーが薄く広く分布しているのと同じ程度に薄いのです。しかし、製材ためには山から木を伐り出して里まで運ぶ必要があるので、そこには木屑が「集まってしまう」ので、それをうまく利用すると言う考え方になるでしょう。集めるのではなく、集まるのです。それはモミ殻などでも同じ事情になります。家畜し尿のエネルギーとして利用に注目していますが、バイオマス発電を考えるのであれば、家畜の頭数によってその発電規模を設計すべきなのです。決して、FITや助成金ありきの、欲張った規模を指向すべきではありません。

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2017年8月 6日 (日)

3329 閑話休題(本)

最近忙しいせいか、暑さのせいかブログ投稿(更新)の頻度が極端に減っています。書きたい事が尽きたのかも知れませんし、忙しい割に新しい刺激が少ないのかも知れません。それにつけても、読書が最大の刺激の様な気もします。その意味で、最近殆ど本を読んでいない事に気が付きました。それが小説であれ、ノンフィクションであれ、専門書であれ、本の書き手は何らかのメッセージを抱え、それを発出したくて本を書いたに違いありません。その意味で、どんな本であれ、二つか三つのメッセージを受け取る事ができると思っています。

本を読む楽しみは、そのメッセージを探し出し、自分なりの形で受け取る事だと言えます。それが、自分にとって新しいメッセージであれば最高ですし、そうでない場合でも、異なった立場の人が、ほぼ同じメッセージを発しているとすれば、それはかなり真実に近いものかも知れません。それが、三つに重なれば、ほぼ正しいと考えても良さそうです。さて、今週も遊び(山)と仕事で忙しくなりそうなので、盆休みには何冊かの本を手元において読んでみようと思います。

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2017年8月 3日 (木)

3328 ローテク三昧3

ローテクは、シンプルであるが故に応用も効かせ易いとも言えそうです。例えば、バイオガスを使ってエネルギーを得るには、途上国でも行っている様に、ブリキのガスホルダーを作ってメタン発酵ガスを貯めておいて、それをガスコンロに送り込めば、湯沸しや調理に使う事ができます。一方で、その熱を利用してスターリングエンジンを動かせば、電力を得る事も可能でしょう。しかし、スターリングエンジンがエンジンの主流になり得なかったのには、それなりの理由がありそうです。例えば、回転応答性が鈍いという点が挙げられます。つまり、発電機の原動機として応用した場合には、負荷の変動に追従遅れが生じてしまうのです。熱源を選ばないというメリットはあるにしても、これはやはり欠点と言うしかありません。

他方で、ディーゼルエンジンというローテクがありますが、これは移動用電源や非常用発電機として広く使われていますが、回転数制御が比較的簡単で、応答性も良いのです。つまり、1回転するする間に燃料の量を加減してやれば、次のサイクルでは回転数が変るので、実質上の応答時間は数秒以内という事になるのです。単位体積当たりの燃料の熱量が低い場合でも、ガスを加圧して密度を高めてやることによって、見かけの熱量はアップさせる事ができるのですから、あまり悩む必要はないのです。ガスの種類によって、やや点火しにくい場合でも、点火プラグを追加してやれば問題はありません。

別にスターリングエンジンがハイテクという訳ではないのですが、やはりディーゼルエンジンに比べれば、近年注目されていて、応用例も増えてきてはいるのですが、既にあるディーゼルエンジンの応用先として、ガスエンジンはかなり有望だと言えるのです。発電機との組合せで発電を行う場合でもも、回転数を制御するガバナーとガスと空気を混合するミキサー、ガス圧を上げてやるルーツブロアなどの周辺機器を組み合わせれば、数十キロワットクラスの発電システムを構築するのは、朝飯前のローテクだと言えるでしょう。

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