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2017年9月 4日 (月)

3337 田舎の暮らし3

田舎の暮らしとは、即ち土と水と緑=植物への依存度の大きい、というよりベッタリとした依存した生活を意味します。コメや農作物は勿論、土と水と太陽に助けられた植物の賜物ですが、他にも木材やカヤなどのバイオマスがあり、田舎の田舎に行けば、し尿や家畜の敷料=堆肥まで有効に活用しているのです。つまりは、植物の徹底的な活用とそれへの依存度が非常に高い生活だと言えるでしょう。現代の牧畜や酪農は、輸入飼料への依存度が大きいのですが、それでも耕作放棄地や河原で牧草を育て、家畜の粗飼料として活用しています。

植物への依存は、何も食糧に限った事ではありません。田舎には、木材を使った産業も根付いているからです。分かり易い製材業もありますが、木材の端材を使った工芸品、また樹皮(例えばヤマザクラの皮)を使った樺細工、あるいは漆器、曲げ木細工(曲げワッパ)など、地域毎に特徴を出しながら伝統を繋いでいるのです。樹皮を使う樺細工であっても、実は木を切り倒して採取する訳ではありません。元気の良い若いヤマザクラの樹皮を丁寧にはぎとれば、数年で新しい樹皮が再生するので、実は持続可能な産業でもあるのです。結局田舎の産業は植物に頼り、その植物にある程度の手を加える事によって、上手にやれば100年でも200年でも持続可能である事がその特徴であると言えそうです。

一方で都市の産業はどうでしょう。金属類(希土類を含む)やプラスチック(石油)や電力に100%依存した産業が、100年後に安泰である筈もありません。地下資源の埋蔵量には限りがあるに違いないからです。その証拠に、希土類の埋蔵量のかなりの部分を握っているC国が、少し輸出を絞ると、たちまち家電業界やエレクトロニクス業界に衝撃が走るではありませんか。石油も、現在の瞬間風速としては供給や価格が安定している様には見えますが、国際情勢は不安定要素を抱えていて、予断は許さない状況が続くでしょう。結局、田舎の暮らし(産業)と都会の暮らし(産業)の最大の違いは、その持続可能性(安定性)だと言えそうです。

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