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2017年11月13日 (月)

3365 バイオガス発電2

 

バイオガス発電には、もちろん大型のものも存在します。木質燃料を使うという意味では、国内にも2万kwもの出力を持つバイオマス発電所もありますし、先日この地域に完成した、生ごみをスタート原料とするバイオガス発電所は700kw以上の出力が出る様です。しかし、考えてみなければならないのは、原料を輸送する「化石燃料」なのです。前者のバイオマス発電所では、地元で発生する木材チップだけでは不足するらしく、海外から輸入するバガスも燃やしているらしいのです。再生可能エネルギーを得るために、輸送にバカにならない量の化石燃料を投入するのは、「禁じ手だ」と断ずるしかないでしょう。それは、目的と手段の逆転というものでしょう。

 

後者のバイオマス発電所でも、安定的に発電するためには、食品加工工場やコンビニチェーンあるいは外食産業から、パッカー車(ごみ収集車)を使って、毎日毎日50トンもの生ごみを、発電所に運び込む必要があります。3台のパッカー車が、平均200㎞走り回ると控え目に仮定しても、100リッター以上の軽油を消費する事になります。経由100リッターあれば、暗算でも1,000kwh相当の電力が発生出来る勘定ですから、この発電所が24時間に発電出来る量、たぶん17,000kwh程度でしょうから発電電力の「6%程度は石油で発電した」と見做す事ができます。もちろんこの発電所が出来る前は、パッカー車で「ごみ焼却場」へ運んでいたのでしょうから、それは無視できる、と強弁する人もいるでしょう。

 

しかし、真の再生可能型エネルギーを追求するためには、パッカー車をEV車として、それをこの発電所で発電した電力で動かすしかないのです。あるいは、食品廃棄物を発生させる食品工場に小さなバイオガス発電所を併設して、その日に発生した廃棄物を丁度処理できる規模とするべきでしょう。具体的には、日に5トンの食品残渣が発生する工場には、50-70kw程度の発電所が最適という計算になるでしょう。モノを運ぶ行為自体には、モノの価値やエネルギーポテンシャルを上げる意味はないでしょう。真の再生可能エネルギーを指向するためには、輸送を必要最小限に抑え込む工夫を考えるか、あるいは発生させたエネルギーで賄う事を考えるべきなのです。ここでの結論としては、再生可能エネルギーを考える上では、輸送は悪であり、原料の発生量にシンクロさせた最適サイズを指向すべきだ、という事になりそうです。

 

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