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2017年11月21日 (火)

3368 系統連系問題3

旅行から戻って、投稿再開です。そもそも、日本の電力会社は地域に分散していたのでした。地域の力のある財産家が、地域にある水系を利用して、水力発電所を作り、地域の電力を賄い始めたのが最初でしょう。福沢桃介が、岐阜県の揖斐川水系で発電を始め、それが日本における電力事業の嚆矢となった話は有名ですが、その電力を使って、西濃地域に工業や化学工業が興隆したのでした。

つまり、ニーズがあってそれを満たすためのインフラを作るか、あるいはインフラがあって、その余剰分を生かすためにニーズや産業が興るというのが自然の成り行きなのでしょう。然るに、今の地域独占で、一見無駄が無さそうな今の電力インフラはどうでしょう。契約して(お金を払って)スイッチを入れれば、誰でも好きなだけ電力が使えるシステムが出来上がっていますが、毎年夏場には、発電能力の90数%に上るデマンドが発生し、節電を呼びかけるのが年中行事になってしまったのです。電力会社が利益を上げるために、出来上がったインフラがあるから、電気はEVやオール電化でドンドン使えと喧伝し、一方では夏場だけピークを下げたいので、節電を呼びかけると言うご都合主義がまかり通っているのです。

一度、自分の家やマンションがインフラから切り離された状況をシミュレーションしてみるのも有益でしょう。電力が無くなると、マンション住人は生活が全くできなくなる筈です。エレベータが動かないのですから、生活に必要なものを手に入れるにも、いちいち長い非常用階段を使って登り降りする事になりますし、ポンプを使って屋上タンクに上げている水も使えませんし、電気を使う全ての道具が役立たずになってしまうですからたまりません。私たちが如何に大規模インフラ、取り分け電力インフラに依存しきっているのが、簡単な想像でも分かる筈です。

投稿者がおススメすのは、セミオフグリッドです。これは、全ての電力を自前の太陽光発電などで賄うオフグリッドではなく、ベランダの手すりなどを利用して設置した小規模な太陽光発電を作り、その電力をバッテリーシステムに貯めておき、日常的にも使い、非常事態にも必要最低限の電力を確保すると言う仕組みです。オフグリッドにするためには、例えば5kwクラスのPVと大型の蓄電システムが必要だとすれば、1kw程度の小さなPVと小型の蓄電システムで、照明や通信のための必要最低限の電力の1週間分を賄うと言う安価なシステムで十分でしょう。ここでの結論としては、インフラベッタリの生活を送る限り、インフラ断絶のリスクからは逃れられないという点を改めて指摘しておきたいのです。

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