« 3370 セミオフグリッド2 | トップページ | 3372 何故今更月面プロジェクト »

2017年12月10日 (日)

3371 原発のリサイクル

再掲です。5-6年前にこのタイトルで書いた事は思い出しましたが、中身に何を書いたか思い出せなかったので、原稿に当ったらやっと出てきました。

原発施設の有効活用への前向きな提案です。自分でも結構イケそうなアイデアだと思うので、これを読んだ人は是非シェアしてください。さて、移行期間を別にすれば、最終的にはこの国の「原発をゼロにする」ことは国民の総意になりました。しかし、用済みになった原発を廃炉にし解体しようとする場合、原発内にある殆どの設備や部材は、程度の差こそあれ何らかの放射能を帯びている筈ですから、そこから運び出してリサイクルする事などはとても出来ないでしょう。廃材の輸送やリサイクル施設に運び込む事は、放射能にこれほど敏感になった国民意識を考えれば、事実上は出来ない相談だからです。という事は、たとえ原発内にリサイクル施設を作ったとしても、そこからは何も運び出せない事を意味します。

ではどうするかですが、既設の原発内に火力発電のためのボイラを設置すれば良いのです。タービンや発電機や復水器など、殆どの既存設備は寿命まで最大限活用し、一方で原子炉容器だけは完全封鎖しその後の廃炉に備えます。ボイラの燃料は、LNGが適当でしょう。最近のニュースでも、(ノルウェーやロシアの)北極海のガス田はかなり有望な様ですし、それを運ぶにも温暖化のお蔭で?夏場であれば「北極海航路」も利用できるようになりました。何より日本へのLNG供給量の1割程度にまで伸びてきた、サハリン2の日本製の設備も安定的に動いているようですので…。

ところで、原発には巨大な原子炉建屋も存在します。この屋根や壁を利用してメガソーラも設置してしまいましょう。また全ての原発は、海際に立地していますので、オマケに波力発電や浅海での洋上風力発電設備も設置するのです。ここまでやれば、単に原子炉を封鎖して、見通しの立たない「廃炉技術」の醸成を待つまでもなく、明日からでも原発施設を最大限に活用でき、再エネと組み合わせる事により、すっかり地に落ちた原発のイメージアップにも役立つでしょう。通常の火力発電所であれば、大津波を受けてもボイラの火が消えて「完全停止」してしまうだけなので、本質安全(フェイルセーフ)であり、金が掛かる大げさな津波堤防も不要でしょう。最悪の非常時にも、燃料プールを冷やすための少量の冷却水を確保するための安価な設備さえ追加すれば済みます。

とは言いながら、原発タービンの構造上「過熱蒸気」は使えないので、効率は通常の火力発電よりは低下します。しかし、電力ピーク時のバックアップ用としてはほぼ完璧でしょう。

|

« 3370 セミオフグリッド2 | トップページ | 3372 何故今更月面プロジェクト »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 3371 原発のリサイクル:

« 3370 セミオフグリッド2 | トップページ | 3372 何故今更月面プロジェクト »