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2017年12月18日 (月)

3374 目標1 貧困をなくすこと

貧困は何時の時代も「相対的」である事には注意を払うべきでしょう。原始共同社会においては、部族の構成員は皆平等に扱われていた筈です。働けるものはその能力に応じて働き、部族として子供を育み、働けなくなった人たちを支えていた事でしょう。しかし、工夫し努力する事をいとわなかった部族は富を蓄えはじめ、そうでない部族は貧しいままだったと想像できます。また、大きな部族の中でも、上手く立ち回る人やその家族は、相対的に豊かになり、そうでない人達との豊かさの差は拡大して事でしょう。

しかし、富が地域内で循環している間はその差も問題にはならない程度だったのでしょうが、交易が盛んになり、そしてそれが国を跨ぐ様になると共に、富める者とそうでないものの差は一気に拡大した筈なのです。富める者は、リスクを取るための思い切った「投資」も出来た筈で、それが成功すると富の差は更に拡大した事でしょう。

産業革命以降、石炭や石油や天然ガスや原子力といった、言わゆる「化石エネルギー」や地下資源(鉱物など)が国際商品として流通し、それが量が限られた「金(Gold)」ではなく、印刷されたお金(Money)で決済される様になると、取引額は天文学的な数字に拡大していきました。資源を持てる国はますます富み、それを利用する工業化に成功した国々は資源国を超えて富む結果になったのです。資源は持っているが、それを掘り出すだけの財力や工業力の無い国は、強国に搾取され続け、資源も無く資本力も無いAフリカの国々などは、労働力(奴隷)として大国に連れ去られたのでした。産業革命以降は、数度の世界大戦を経ながら、持続可能性という視点から見れば、資源の搾取と環境破壊と加えて人権破壊の悲しい歴史を刻んできたとしか説明できない時代でもあった訳です。

貧困を無くす事は、単に歴史を逆転させるだけでは解決できないでしょう。国や社会に出来る事は、搾取に近い交易を制限し、富の再配分の仕組みを変えること程度に限られるでしょう。しかし、一部の北欧に、それにある程度は成功している国々がある事は、心強い事実でしょうし、それを取り敢えずの道筋のマイルストーンにする事は可能でしょう。しかし、3割以下の支持率の政党が、2/3以上の議席を浚ってしまう、政治の仕組みを変えない限り、それを陰から支える富を抱えた人達(企業や富裕層)は、既得権にしがみつき、決してその富を手放そうとしないだろう事も自明です。

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