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2018年1月 8日 (月)

3387 目標14 海の豊かさを守ること

海の豊かさの源は、大部分は海水に含まれる「栄養塩類」の多寡にあると考えられます。この栄養塩類とは、海中に漂う植物性プランクトンの肥料に当たるものだとも言えるでしょう。植物系プランクトンが増えれば、当然の事ながらそれをエサとする動物性プランクトンやオキアミなどの小さな甲殻類が増え、それをエサとする魚やクジラなども増えるといういわゆる「食物連鎖」が続くのです。

つまり、ごくごく簡単に言えば、海の栄養塩類を適当な濃度に管理してやれば、海の豊かさを維持する事は可能だと言えるでしょう。しかし、内海や湾などの閉水域で既に経験している様に、人間の活動から出る廃水は、栄養塩類だけではなく、植物プランクトンなどの海洋生物にとっては有害な物質も多く含まれています。特に重金属は、かつて水俣病などの公害病でも明らかになった様に、食物連鎖の中で「濃縮され」、その頂点に立つ人間にもっとも過激に攻撃してきたのです。

結局は、例えば人間のし尿や生活排水なども、排水する環境に応じて「(完璧ではなく)適度に処理」して放水する事によって水域の栄養塩類を適正に保てるでしょう。一方、それらにとって、ひいては人間にとって有害な(人工)物質(豊洲の有機溶剤等による土壌汚染やかつてのPCB汚染を思い出してください)や重金属などは徹底処理して排水から除去してやる必要があるでしょう。私たちは、かつての公害や鉱害の痛い経験から、排水処理の技術を磨いては来ましたが、経済的な理由からあまりあるいは全く処理しないまま、水系に放流する途上国の何と多い事でしょう。その意味では、お隣のC国も立派な途上国でもあります。

海は、地表の2/3の面積があり、深さも最深部では10,000メートル以上もあり水量は無限の様に見えますが、閉水域や海溝には、既に人間の工業生産や生活活動から出る有害物が、既にかなりの量堆積している事が想像できます。海水中に溶け込んでいる有害物も、ざっと言えば1千年単位の海洋循環(熱塩循環)によって、今後海洋生物に悪さを及ぼす可能性も否定できません。平凡な結論となりますが、地道ではあっても、水の重要性、取り分け河川や海域の水質には、今後とも敏感であり続ける必要があるのでしょう。

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