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2018年1月13日 (土)

3391 構造改革って?

構造改革などという言葉を考え出した、お役人かリーダーのブレインかが、一体何を頭に描いて進言したのかは、役人の作文はあまりにも抽象的で具体例がないので知る由もありませんが、少なくともそれは、現在のグローバル経済の枠組みの中で、それに迎合するものである事は間違いないでしょう。貿易立国であるこの国には、それしか生きる道は無さそうに思えるからです。しかし、その様な考え方や行動は、結局は自分に跳ね返ってくる「ブーメラン」でしかないと思うのです。例えば、いわゆる構造改革の結果として、今のグローバル経済が渇望する、技術なりビジネスが提供できたと仮定しても、やがてライバル国やライバル企業に追いつかれ、追い越されてしまう事は、この国の少し前の歴史を振り返っても自明でしょう。悲しいことに、繊維、鉄、家電、車などいずれの主要産業を眺めても殆ど例外は見つかりません。

つまり、現在の「社会構造」を前提に、いくら「産業側の構造改革」を行ったとしても、結局それは後追いの対策に過ぎない訳です。対策とは、災害対策などという言い方でもおなじみですが、その対策は災害が起こらない限り発動はされないというジレンマがあります。東日本震災でも、津波被害地では、多くの場所で嵩上げ工事が行われ、ほぼ完了していると思いますが、数十年前の大津波を教訓にして、徐々に高台移転を進めていたと仮定すれば、これほどの被害は避けられた筈なのです。

さて、構造改革です。例えばAIIoTや車のEV化や自動運転化などは、いわば文明の津波だと考えても良いでしょう。その波から逃げるのか、それに乗ってイケイケドンドンで走るのか、或いはそれを下に眺めながら高台移転を進めて、それを冷静に観察するのか、私たちの「胆」が試されているとも思うのです。放っておいても、上に述べた技術はドンドン前に進むでしょうが、しかしその技術が人々を(大多数の人々)を幸福に導いてくれる保証はないでしょう。それどころか、それを享受できる一握りの人々と、それから置き去りにされてしまった大多数の人々との経済格差は、ますます拡大する事は明白です。

そこで必要なのは、ヒステリックに構造改革を叫ぶのではなく、冷静に私たち自身の「意識改革」を進めることだと思うのです。意識改革をもっと別の言葉で表すならそれは「価値観の転換」になるかも知れません。経済第一の社会で価値があるモノ(例えば、石油やお金や債券や仮想通貨など)は、価値観を転換した社会ではただのガラクタになり下がってしまう筈です。意識改革が完了した社会で多分大きな価値を持つのは、自分の手で育てた安全な無農薬の野菜やコミュニティの中でお互いに助け合う「絆」や、汗水流して山から切り出したバイオマスや、一度手にしたモノを、徹底的に使い倒し、最後は燃料や再生して再度製品に戻す「完全リサイクル」システムなどになるのでしょう。転換すべきは構造ではなく、社会の成員の意識なのです。

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