« 3400 列島の裏表(克雪・利雪) | トップページ | 3402 ガラスビル »

2018年2月19日 (月)

3401 利雪

窓の外の雪景色を眺めながらの投稿です。以前も考えた様な気もしますが、あまり良いアイディアを書けなかった様な気がするので、改めて利雪(雪の有効利用)を考えてみる事に致します。その前に、雪の持つ特徴を整理してみましょう。1)冷たい(氷温である)、2)嵩高い(少なくとも水より比重が小さく嵩張る)、3)まとまって降る(ドカッと積もって長く居座る)、4)放っておけばやがて解ける、5)空気を抱え込み保温性がある、6)地域の偏在が非常に大きい(北陸以北の日本海側)、7)年度によって降雪量に大きな変動がある、8)締まって固まるとひどい厄介者になる。9)雪温によって性質が大きく異なる(パウダースノウからツユダクの雪まで)、などでしょうか。

さて、その利用法です。現在の対処方法は、兎に角屋根に積もった場合にそれを落とし、雪を集めて、邪魔にならない場所に捨てる事です。山間の雪深い地域には、流雪溝があり、住民は家の前の水路に小分けにした雪を放り込んで流します。また、北陸の一部地域には道路に地下水を散水して、雪を解かしていたりもします。この後者の地下水の活用は結構有望です。地下水は、冬でも十分10℃以上の温度を保っていますので、これを屋根のてっぺんから流す事により、屋根の雪は少な目で抑えられそうに思います。各戸では、地下水を汲み上げるための井戸を掘り、ポンプと散水パイプの設置という設備投資が必要となります。これはどちらかと言えば、雪下ろしを楽にする克雪対策にはなりますが・・・。

利雪で言えば、やはり1)と5)に注目する必要があるでしょうか。雪寄せのためには、どこかに雪を寄せて、道路や通路を確保する必要があるのですが、毎年の事なので、いっそその雪を放り込んでおく部屋(雪室)を準備しても良いでしょう。雪室は、古くからの先人の利雪の知恵の一つでしょう。雪室は天然の「氷温冷蔵庫」になり得るからです。雪室の中では、モノは凍結せずお0℃前後の温度に保たれる訳で、食糧の保存や種や球根などの発芽の季節調整には非常に有効な方法なのです。

氷温は、果物やコーヒーや酒などの熟成にも有効だと言われています。植物は、氷結を防止するために「糖分」を作り出すため、甘みを増すメカニズムを備えていますので、コメや野菜などの貯蔵にも適しているでしょう。雪室として使うには、普通のスチール物置ではやや強度に不安がありますので、既存の入れ物では間に合わないでしょうから、強度が高い中古のコンテナに断熱を施すのがベストでしょう。雪室があると、苦痛な雪寄せが、楽しい雪集めになりますので、冬の楽しみが増えることにもなります。雪に苦しむのではなく、考え方を変えて雪を利用するのです。

|

« 3400 列島の裏表(克雪・利雪) | トップページ | 3402 ガラスビル »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 3401 利雪:

« 3400 列島の裏表(克雪・利雪) | トップページ | 3402 ガラスビル »