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2018年3月 7日 (水)

3408 モノの消費コトの消費

表題で「コト」は、かなりの部分「情報」と置き替えても良いかも知れません。モノとは、言わずもがなですが、形があって触れるモノを指しますが、一方でコト≒情報は、それ自体には形がありません。別の言葉で表現するなら、コトとは脳に痕跡を残す「経験」だとしてもそんなに間違いではないでしょう。その具体例を挙げるなら、例えば、モノとは車や家電や食べ物といった、ものになるでしょう。一方、コトとは、例えば旅行やテーマパークでの経験とか、書物やPCやスマホから得られる情報や或いはその他趣味上の楽しみなどといったものになるでしょうか。

それで何が言いたいかですが、私たちの生活上の消費割合が、年々着実にコトの消費の比率が増えて行っている、という事実の指摘なのです。それも、徐々にではなく、ある時期以降は急激に増えて行った、というべきでしょう。その加速時期を振り返ってみれば、1990年代後半からの急激な情報化社会化以降だと言えるでしょうし、更に近年の携帯・スマホやAI化やIoT化の進捗によって更に急加速するのは間違いないでしょう。若者や子供たちは、ゲームやネット漫画などによってモノとしては実体のないVRの世界に取り込まれ、それを多量に消費する事に生き甲斐を見出していますし、それはスマホの小さな字が見にくいが故に、PC上でのネット遊びにうつつを抜かす中高年でも事情は似たりよったりでしょう。

コトを消費しても、実は現実の世界に何の影響も与えない事には注目する必要があるでしょう。もちろん、事を消費する段階で、現実の世界に触ればそれは話は別ですが、特に情報を消費する限りにおいては、スマホやPC上で、通信回線をデジットが流れるだけなので、消費するモノと言えば、多少の電力と通信回線の使用料だけなのです。当然の事ながら、消費するコトを創り出している人達が居て、彼らが暮らしを立てるために、たくさんのモノを消費しているのも間違いありませんから、コトの消費が環境に対して何らの影響を与えないという主張は必ずしも正しくはありません。結局、モノに充足してしまった、先進国と呼ばれる国々に住んでいる私達は、やり場の無くなった消費の矛先を、今度はコトの消費に向けて、突き進んでいるのだ、と考えるしかありません。結局、私たちの今後の最大で喫緊の課題とは、旺盛な消費「欲」を如何に弱めるかになりそうです。

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