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2018年4月 7日 (土)

3418 省エネ技術・今更ですが2

3417でも言及した様に、エネルギーのベストミックスを云々する前に、先ずは省エネこそが最重要課題でしょう。その中で、住宅や建物の冷暖房に関わるエネルギーをもっともっとやり玉にあがるべきでしょう。通常、この国の家屋やビルのエネルギー消費量を1年間に亘って観察すると、間違いなく夏と冬に大きなピークが立つことが分かるでしょう。春と秋には、冷暖房負荷が殆ど無視できるので、そこからのエネルギー使用量の立ち上がりは、夏は冷房、冬は暖房にかかる負荷である事は自明です。何故、冷暖房負荷が大きくなるかは、結局は建物の断熱性能の低さに還元される筈なのです。もし、魔法瓶の様に完ぺきな建物があるとすれば、夏場に建物内の気温を上げるのは、換気で外から入れる空気と人の出入りの際に一緒に入ってくる熱気だけになる筈です。

従って、冷房負荷は外から持ち込まれた熱量を追い出すだけの微々たるエネルギーで済むでしょう。換気の際に、熱交換型の換気扇使えば、殆ど無視できる程度の小さなエネルギー負荷で、快適な居住空間が実現できるのです。然るにこの国の建物の粗末な事と言ったら・・・。薄い壁、単板ガラスで熱が自由に出入りする窓、日射熱や室内の暖気が出入りする屋根、湿気を抜くために開放的な床下も冬は外気と同じ程度まで気温が下がるのです。かくして、夏は熱く焼けた外壁や屋根(天井)、冬は床面も含め、部屋を構成する部材全てが10℃以下に下がる建物構造の所為で、私たちは莫大なエネルギーを冷暖房に費やす事になる訳です。

最近のこの国家屋は、長くて50年のサイクルでスクラップ&ビルドを繰り返している訳ですが、建屋コストを1-2割アップさせるだけで、冷暖房負荷を2-3割下げることは十分実現可能でしょう。更に断熱のためのコストを掛ければ、冷暖房負荷を今の半分以下に圧縮する事も問題なく実現できる筈なのです。見てくれだけを良くした、薄壁住宅がこの国の省エネを妨げる元凶だと断言しておきましょう。

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