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2018年4月20日 (金)

3427 製品ジャンル

この国のメーカーが市場に投入する製品を眺めていて、気が付くことがいくつかありますが、その最たるものは、新しいジャンルの製品が少ない事でしょうか。投稿者が長く関わった航空機分野でも、M社のリージョナルジェットなどは、間違いなく「3匹目のドジョウ」を狙った製品でしかないと断ずるしかありません。既にCナダのB社や、BラジルのE社が手掛けていて、一定の市場を形成していた分野だからです。もし、この国が例えば70年代に、ターボプロップのYS-11に引き続いて、少し大型のリージョナルジェットを開発していたら、この国の航空機産業は、たぶんB国、欧州に次ぐ確固たる地位を獲得していた筈なのです。

Hンダのビジネスジェットは、デザインや性能で注目を集めて、それなりに売れてはいる様ですが、このジャンルにしたって、この国では過去にM社が性能の高いビジネスジェットを開発し、300機ほどは販売した実績もあったのですが、売り方やメンテナンス拠点の作り方に失敗し、結局ビジネス自体をB国のメーカーに売り渡してしまったのでした。YS-11にしても、ビジネスジェットにしても、時代がやや早過ぎたきらいはありますが、それにしてもこの国のメーカーは、「技術で勝ってビジネスで負ける」という轍を何度踏めば気が済むのでしょうか。

投入した時代が早過ぎたとしても、信念を持って取組み、「新たなジャンルを切り開くのだ」といった気概を持ち続ければ、本当にそれが新ジャンルになってしまう例も多いと想像しています。この国のメーカーも、他の国(欧州やB国の場合が多いのですが)で売れているものを手本にして、その性能や品質を高めてシェアを取りに行く、と言う作戦を放棄すべき時期に差し掛かっていると思うのです。航空機で言えば、リージョナルジェット(RJ)やビジネスジェット(BJ)ではなく、飛行場が不要な、水上機や飛行艇などを得意分野にして前に進めば、値段が高過ぎてRJBJが買えない途上国などでも、新ジャンルでのシェアが取れる可能性も高まる筈なのです。家電でも、車でも、世界がアッと言う様なジャンルの製品を開発してみよう、と言う気概のあるメーカーは、シュリンクしつつあるこの国の産業界からは最早出現しないのでしょうか。

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