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2018年5月 1日 (火)

3432 製品ジャンル6

もう少しこのテーマを続けます。そもそも「製品」と呼ぶからには、誰かが誰かにそれを売って代価を得るために、自然物に手を加えて(加工して)、素材(原料)に何がしかの「付加価値」を追加したものだと定義できそうです。それ以前は、ヒトは自分自身のため、或いは家族のために自給自足をして暮らしていた事でしょう。しかし、ある時期以降、人は自分たちが消費する以上の余剰を作り出し、それで物々交換するか、後には通貨なども媒介して交換する様になったのでした。

産業革命期以降の、規模を拡大した工業化が前提とされた社会システムの中では、工場を持つ企業家は、何より売れる製品を作って、企業に利潤を上げることに腐心した事でしょう。それが社会の仕組みであり、企業(株式会社)の株主に対する義務となってしまったからです。それが、更に戦後の高度成長期を通じて、消費者が求めるものを作るのではなく、企業が売り捌きたいものを提案して、市場に「押し込む」ことが普通になったのでした。これまでに述べた製品ジャンルは、まさにこの流れの中で出来上がってきた産物だと言っても良いでしょう。

食べ物にしても、家電にしても、車などの耐久消費財にしても、今私たちが目にしている市場は、結果的には企業の提案に、消費者が乗っかった果ての姿だと言うしかないでしょう。それで何が悪いかですが、やはり納得がいかないのは、消費者側に常に「買わされている感」が拭えないからの様な気がします。ある個人が本当に欲しいモノは、たぶん完全なオーダーメイドでないと実現できないでしょう。しかし、全てに効率やコストを優先する現代社会のシステムでは、そんな面倒くさくて、まだるっこしい事は現実的ではないと切り捨てられるのです。

ここでの提案は、先ずはある製品で徹底的にオーダーメイドに応えるモノ造りをやってみてはどうかと言うことです。ある製品が、使い勝手が良く、長く手元に置きたくなるモノであれば、それを見た別の人が、同じもの或いはそれを少しカスタマイズしたモノが欲しいと思う事でしょう。その様にして、やがて新たなロングテールの「定番製品」が生まれると思うのです。もちろんロングテールの製品などというものは、1年や2年で生まれる筈もないのです。生活の中で使われ、使い込まれる過程でそれが定番になっていくだけなのです。製品を開発する人達は、消費者が買いたくなるものを作るのではなく、使用者が「一度手にしたら手放せなくなる製品」を目指すべきだと思うのです。この項一旦終わります。

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