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2018年5月 3日 (木)

3433 再エネ考

サラリーマンを辞して、環境人間に脱皮して一番興味を惹かれたのは「再エネ」でした。もちろん、私たちの生活が原始時代の様に、先ずは食糧の確保が第一優先であったなら、興味も違っていたのでしょうが、自分の中では、取り敢えず食糧問題の緊急度は低いと思っているのかも知れません。エネルギー問題は、昭和の石炭から石油時代に移った時には、問題の中心は価格でした。兎に角、一番手に入り易く、価格も安いのが石油だった訳です。石油は、精製や備蓄さらには流通まで、液体であるが故の扱い易いという最大のメリットがあります。ガスであれば、それを圧縮して嵩を小さくした上で、加圧又は冷却しながら運ばなければなりませんし、使う時にはベーパライザーで再度気体に戻す必要もあるからあります。

もちろん、二度のオイルショックを通じて、この国でも再エネ開発への機運が高まった事もありました。それは、70年代の事なのですが、その時代に(1980年に)NEDOと言う組織もそのために作られたのでした。太陽光、太陽熱、風力、水素、小水力、バイオマスなどなど、種々の新エネん(再エネ)のアイデアが出され、多額の費用を掛けて実証試験も行われました。しかしながら、風力利用の例を見ても分かる様に、それらの多くは「お蔵入り」になり、この国の固有技術のなる事はなかったのです。太陽光発電は、例外的だと言うしかありません。それは、太陽光発電は工業的に量産が可能であるという点で、この国の産業構造にマッチしたためと想像できます。

殆どの再エネの工業化が失敗になった理由がいくつか考えられますが、たぶん大きくは国のリーダーシップと、企業の熱意の両方が弱かったためと振り返っています。新エネ(再エネ)を形とするために、国は補助金制度を作り、重工など大手企業がその補助金を狙って(使って)「高価なテストプラント」を作るまでは、勢いがありました。しかし、2番手3番手のプラントの助成金は絞られ、或いは廃止されると、アウトプットに比して高価すぎるプラントの採算性などとても確保できなかったのです。

一方で、その間海外では、例えば欧州では、風力発電やバイオマスの利用に息長く取り組んできたのでした。気が付けば、風力発電やバイオマス利用技術のシェアは、欧州勢に抑えられていたのです。どう考えても、この国の政策や企業家のマインドには、単年度の予算や利益に興味が集中し過ぎて、中長期のビジョンが殆ど無視されているという本質的な欠陥があると思うのです。再エネの各論については更に続きます。

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