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2018年5月 6日 (日)

3436 再エネ考4

再エネの利用を考える際に最も重要な事は、その安定性かも知れません。例えば、商用電源としての再エネを考えてみると、例えば風力発電や太陽光発電は、かなり使いにくいモノと言えるでしょう。無風の日や逆に台風の様な(カットアウト風速を超える)強風が吹いている日には風力発電は役に立ちませんし、太陽光発電も日照が無い日や日没後は殆ど電力が得られません。従って、これらを使う場合には、かなりの工夫が求められるでしょう。

工夫の一つはエネルギーの貯蔵でしょう。発電する場合には、蓄電設備に電力を蓄えるか、或いは風車で熱を発生させ、或いは太陽熱を蓄熱槽で蓄える方法、更には水素や他の化学物質に変換してエネルギーを蓄える方法などが有望でしょう。別の工夫は、刻々と変わるデマンドと、同じく刻々と変わる発電量を、コンピュータを介在させながら、地域を超えて細かくマッチングさせる方法で、ヨーロッパの風力発電システムでは、既に広く行われている方法でもあります。もちろん、この方法には例えば真夏の無風の日などは、冷房デマンドが非常に大きいのに、風力発電は殆ど出力出来ない等、本質的なシステムの限界もありますから、他の発電手段(火力発電など)との連係は不可欠です。

投稿者としては、第三の工夫を提案したいところです。それは、需要家自身がデマンドをコントロールする方法です。各戸や各ビルは、例えば1日分程度のデマンドを賄える蓄電設備を備え、商用電源からかなりの程度独立を果たすという選択肢です。例えば、事務所ビルであれば、非常灯や非常用電源やデータバックアップ設備等は常に商用電源と繋いで置きますが、その他の空調やOAや一般照明は、自前の蓄電設備と太陽光発電設備などとデマンドコントローラーで繋いで置くのです。もちろん、蓄電量が不足してきた場合には、商用電源から電力を買う事になります。その際にも、低く抑えた契約電力量を越さない様に上手くコントロールするのです。それによって、電力会社は発電所への投資が抑制できますから、電力料金を低く抑えることが出来るでしょうし、需要家は買電料金を極めて低いレベルに抑えることも出来るでしょう。この様なシステムを、投稿者の言葉で「セミ・オフグリッド」と呼んでいます。商用電源からの部分的な独立、と言う程の意味です。

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