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2018年5月 7日 (月)

3437 再エネ考5

多様なエネルギー資源がすぐそこにありながら、殆ど無視され続けている再エネが、バイオマスではないかと思っています。と言うのも、バイオマスと言ってもその種類が半端なく多様ですし、しかも個々のエネルギーポテンシャルの密度が小さ過ぎて、「ソロバン」に乗らないからではないかと思っています。多様という面では、一口にバイオマスと言っても、間伐材や流木や河川木や伐採竹、木工端材などの木質廃棄物、家畜し尿、刈り芝やカヤなどの処理雑草、下水処理汚泥、生ごみや廃棄食品などの食品残渣、もみ殻や廃棄される農業残渣などなど、少し考えるだけでも十指に余ります。

確かに資源は多様なのですが、問題は個々の資源がエネルギー賦存密度が低いために、収集運搬に費用やエネルギー(つまりは石油燃料です)が嵩む事が利用を阻んでいる最大の原因でしょう。投稿者が住むA田県にも、2Mwの大型バイオマス発電所や700kwの食品残渣発電所がありますが、原料を発電所に運び入れるためのコストはかなりの額に上るのではないかと想像しています。取り分け、前者は燃料の大きな割合を占めるヤシ殻(パーム油の搾りかす)を輸入に頼っていますので、運搬費用は、たぶん燃やして得られる発電料金の何割かに上ると想像しています。後者は、元々焼却処理するために収集運搬を行っていましたので、収集車の行先が、焼却場からバイオマス発電所に変っただけなので、大きな問題は無いでしょう。

しかし、問題なのはその発電プラントの規模や過剰な設備です。規模の拡大は、上に述べた様に収集運搬コストに、過剰な設備とは、何十年稼動させても、投資額が回収できない様な立派過ぎるプラント設計に問題があるのです。それを回避する方法は、たった一つでしょう。それは、原料の集まる規模に応じて、小さい規模で、シンプル=安価なプラントとする事でしょう。規模拡大には、最小サイズのユニット数を増やせば良いのです。補助金のタップリ入った大型のプラントを部分負荷で動かす無駄を考えれば、最小サイズのプラントを高い負荷=効率で動かす方が賢いのは自明です。再エネの場合、決して「大は小を兼ねない」のです。

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