« 3439 休題(国、国民について) | トップページ | 3441 この国の資源2 »

2018年5月11日 (金)

3440 この国の資源

エネルギーに限らず、資源の利用に当たっては、その持続可能性と、地産地消にどれだけ近づけるかが問われます。そこで、投稿者の身の周りを眺めて、果たしてどの様な(エネルギー)資源が手に入るかを考えてみました。この項では、先ずバイオマスについて考えてみる事にしましょう。バイオマスとは、生物が(主に太陽光を利用して)固定した物質の総称ですが、狭義には植物が固定したものを指す言葉だと言えます。

その中でも、樹木が固定した、「木質バイオマス」が、量的には大きな部分を占めるのは間違いないでしょう。森林は、それが若木で構成されている場合1ha 当り5-7トン/年炭素を固定しますが、20年以上の成木では、その量が2-4トンレベルに低下します。一方で、森林の0.6%を占めると言われる竹林は、どの樹齢でも5トン程度の炭素固定力=バイオマス量を維持すると言われています。竹林は、投稿者の身近な里山でも、タケノコの採取を目的に移植されたものが、放置されて蔓延っている様です。その他にも、目につくものとして河川木や河原のアシやヨシも非常に良く繁茂しているバイオマスだと言えるでしょう。竹や、アシやヨシも、十分な熱量を持つバイオマスエネルギーではありますが、やや難点として挙げなければならないのは、灰の量(灰分の多さ)でしょうか。

投稿者が住んでいる町にも、廃れてしまったとはいえ、それなりの木材産業が存在します。山から降ろされた用材は、製材・乾燥した上で、住宅などに用いられますが、製材屑は現在のところ、然るべき施設まで運ばれて焼却処理されている様です。バイオマス利用の実例ですが、投稿者が6年ほど前にこの町にUターンした際に、見学させて貰ったフローリング工場の年間1000トン以上発生する廃材をいかにも勿体なく感じたため、これをペレット燃料に加工して付加価値を付ける事を提案し、その後県の助成金が付いた事もあって、ペレットプラントが立ち上がったのでした。バイオマス2トンで、およそ石油1klの熱量に相当しますので、1000トンのバイオマスを燃料に転換した結果、石油換算で500klのエネルギー資源が生まれたことになります。

河原に蔓延るカヤ・ヨシの類にしても、簡単な軽量の結果200㎡もあれば、毎年そこから住宅1軒分の冬季暖房に十分な量のバイオマスが手に入る計算になりました。そういう意味で見回せば、製材屑、もみ殻、厄介者の竹林など、田舎では身のまわりのバイオマス資源の何と豊富な事でしょう。エネルギーに関する限り田舎の将来は非常に明るいのです。

|

« 3439 休題(国、国民について) | トップページ | 3441 この国の資源2 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/185422/66707190

この記事へのトラックバック一覧です: 3440 この国の資源:

« 3439 休題(国、国民について) | トップページ | 3441 この国の資源2 »