« 3440 この国の資源 | トップページ | 3442 この国の資源3 »

2018年5月13日 (日)

3441 この国の資源2

次いでこの国の資源として、風力を考えてみましょう。亜熱帯から寒帯まで南北に広がるこの国では、風力の利用と言う面ではかなり不利と言えるでしょう。基本的に、極低温の極地方には空気の溜まり(気団)ができ易く、そこから吹き出す風が、地球の自転の影響を受けながら、いわゆる季節風として冬場を通じて良い風を送るのです。しかし、熱帯や亜熱帯では、強い日射を受けて熱帯性低気圧、それが成長した結果の「台風」となって、毎年この国に大きな被害を及ぼすのです。

つまり、夏場のそよ風でも発電し、台風からの爆風でも破壊されず、冬場の季節風を受けて目いっぱい発電できる様なそんな「都合の良い風車」は、今のところ存在しないのです。一般的な、3枚羽のプロペラ型風車は、強い風で高速回転させると、遠心力で羽根がすっ飛ばされるため、一定風速(カットアウト風速)以上では、プロペラのピッチ(ひねり)を中立にして風を逃がすのです。強風にも耐え、どの方向からの風でも回る風車としてダリウス型風車が提案されましたが、微風では殆ど役に立たないため、主役にはなり得なかったのです。

低速でも回り、強風時にもそれほど高速にはならない風車として「抗力型」もありますが、残念な事に効率が低すぎるため、経済性(費用対効果)と言う面で、これも主役になる事は叶いませんした。しかし、効率を度外視しても、徹底的にコストを下げれば、この種の風車にも見直される日が来るかも知れません。構造をシンプルにして羽根の向きを固定し、卓越風(季節風)が吹く時だけ効率的に発電する様に設計するのです。横軸型にして、軸受を両持ちタイプにすれば、頑丈になりますので、台風も問題なくやり過ごせるでしょう。

要は、何も風況の良い欧州製の風車の真似などしなくとも、この国の風況合せて、この国独自の風車を開発し、改良を続ければ良いのです。オイルショック後は、一時風力発電も脚光を浴びましたが、その後の逆オイルショックで、再エネに目もくれずに突き進んだ結果、風力利用では欧州に対して20年以上水を開けられましたが、微風でも発電し台風にも耐える風車には、途上国にも潜在的なニーズがある筈なのです。

|

« 3440 この国の資源 | トップページ | 3442 この国の資源3 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/185422/66715132

この記事へのトラックバック一覧です: 3441 この国の資源2:

« 3440 この国の資源 | トップページ | 3442 この国の資源3 »